聖心女子大学1

初代制服(旧制服)

創立期~2000年頃

創立から約50年のあいだ、大学の顔として着用されていた制服はライトグレーのスカートスーツで、白いブラウスを合わせていた。

上着はノッチドラペルの襟で、前合わせは3個ボタンシングル。裾は角型だ。左右に水平の切りポケットが付いている。ポケットの中は前後に裏地が有る。特徴的なのは前身頃の縫い取りで、肩からポケットへ目立つように縫い目が付いていて、左側の縫い目の間に隠しポケットがある。上着の後ろ裾にベンツの類はない。

スカートはボックスプリーツで右側にのみ縦ポケット付き。左側にはジッパーと3段ホックがある。裏地付きだが、初期のころのスカートには裏地が無かった。

素材は、表地:毛100%、裏地100%で、裏地の左右にはスリットがある。

ブラウスは白いものであれば着用可能だったようで、1990年代の卒業アルバムなどを見ると、共布リボン付きのブラウスなどを着ている学生も散見される。

画像制服提供:小林早苗(1991年度入学)








画像制服提供:飯田きよみ



メーカータグに見る変遷

↓初代制服のかなりの初期モデルには、写真のような三越の紋章型タグが襟の下あたりに付いている。このころのスカートには裏地が無かった。

画像:制服市場 Q.E.Dパートナーズ


↓初代制服の上着のタグは、のちに「MITSUKOSHI」の英文字入りネームタグに代わり、左身頃の裏に付くようになる。最初のころはグレー文字で、次の世代でUとKが引っ付いた意匠のピンク色の文字になる。当初から素材タグには吉善商会の文字があるので、一貫して製造は吉善商会が担当していたのだろう。吉善商会は制服製造卸として、1970年代後半ごろから三越ルートで販売されている学校制服を手掛けている。このタグは2代目制服の後期からZIPPY YOSHIZENに変わり、3代目現行制服に至る。

スカートには裏地が付くようになった。以後3代目現行モデルに至るまで裏地付き。


画像(上4点):制服市場 Q.E.Dパートナーズ