神奈川県横浜市にあった法政大学附属の女子高校だが、現在は共学化して国際高校に名称変更している。法政女子時代の生徒数は約800名弱。
法政女子は当初中学校も併設していたが、1969年に中学校の募集を停止し、1993年には正式に廃止して高校のみとなっていた。常時着用義務のあった制服は2003年に廃止されているが、式服という形で残っている。(学校側はこの制服を「正装」と呼び、生徒側は「式服」と呼んでいる。)
制服の常時着用廃止に伴い、2004年から服装規定が変更となった。当初は入学式と卒業式には正装で出席する、つまり式服(制服)を着用するように指導していたようだが、2009年からは入学式と卒業式にも式服の着用は強制されなくなった。
部活動など学校を代表して大会や催しに参加したり、学校の見学会などのイベントに参加する場合は、この式服を着用するのが慣例だった。
2015年10月6日に、2018年をめどに法政大学国際高等学校として共学化を進めることを発表し、実施された。
2022/10/12 法女様より投稿
法政国際高校(旧法政女子高)の式服ですが、こちらは男子のみ新制服がデザインされ、女子制服は女子高時代のデザインのまま、濃紺ボレロのようです。
法政二高の女子制服は新設されたようですが、国際の女子制服とは全くデザインが異なるようでした。
2003年の制服廃止以降も式服として残っていた制服冬服は、濃紺のボレロ型の上着とボックスプリーツのジャンパースカート、丸襟の白いブラウスに紺色の紐タイを結ぶ。
ボレロは着丈が短いタイプで、左胸に校章をつけるベロがあるものとないものが存在する。裏地は総裏。
ジャンパースカートはボックスプリーツでかなり短い丈で仕立てられる。胸に4つのボタンがあり、これで着脱する。共布のベルト付き。裏地は上身頃のみ。
表地は毛100%、裏地はポリエステル。
制服の購入は、上野松坂屋、横浜そごう、京急百貨店など。
原則として着用は自由で、2009年以降は入学式にも着用する義務はなかったが、可愛い制服として生徒の間でも人気があり、多くの生徒が入学時に作っているようだ。
また、学校生活を過ごすうちに愛校心が芽生えるのか、在校時に所有していなかった生徒も、卒業式には先輩や下級生から借りて出席する者もいて、卒業式にはほとんどの生徒が制服を着ていることもある。なお、式服(制服)とそれ以外の割合は年度によって様々だ。(3年生の卒業アルバム写真撮影の際は着用が原則。)
学校では自主性を重んじていて、服装に関して教員から注意を受けることはなかったが、生徒会指導部からの注意はあったらしい。
常時着用義務のない制服は、作られても在学中にほとんど出番がなく、真新しいままに所有者が卒業を迎えると、そのまま不要品となる。
在学中には必要な人に貸し出されたり、後輩に譲られたりして、さまざまな人に袖を通されたりもしたようだが、自分のものでない制服がきちんとメンテされていたのか気になるところである。
イベントを終えて帰路に着く生徒たち。
部活動で外部のイベントに参加するときは正装(式服)を着用していた。
上着は、雑に腕に抱えられたり、鷲づかみにされたり、肩に担がれたりしている。
スカートの丈は極限まで詰められている。あまり短くすると、スカートの存在意義がなくなってしまうと思うのだが。
画像:ネットサイト
↓写真は、某ネットフリマで60,000円で取引されていた制服一式である。実際に通学していた卒業生が出品したものだ。出品者は高額で売却できて大喜びだろう。入学時に親に買ってもらったものだろうが、売却して得た6万円は、ぜんぶ自分のものになったはずだ。
一方、売られていった制服は今ごろ、男性の夜のお供をさせられているに違いない。
「入学当時から大分スカート短めに作ってますのでお辞儀するときは気を付けて下さい」と商品説明に記されていた。出品した女性は、購入した相手が何に使うのかをご存じないのか。
↓別件で売却された制服。実際に使っていた生徒の家庭から出されたもののようだが、どのような人に買われるのか抵抗は無いのだろうか。おおよそまともな使われ方をするとは思えないのだが・・・。かわいそうに。
画像:ラクマqoo
↓ジャンスカは極端に短い丈で着られるので、これほど長いものは珍しい。銀座KAWAMURA製。
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最終更新日:2024年11月16日
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