巫女

巫女装束(巫女服)の基本は、上半身に纏う白衣(はくえ)と下半身につける緋袴(ひばかま)である。

白衣は留袖の長さの袖丈の白い長着である。緋袴は通常、朱色の生地のものが使われる。袴の形状は馬乗り型(ズボンのような形)と行灯型(スカートのような形)があるが、現在の巫女装束では行灯型を採用しているところが多い。

さらに、巫女が神事を奉仕したり、神楽などを舞う場合には千早(ちはや)というものを上から着用する。

原則として、これらには裏地はないのがふつうだが、緋袴に裏地が付いているものも存在する。

巫女はアルバイトも多く、衣装は使いまわしにされる。

 

フェチの話にも触れておこう。

セーラー服フェチやナース服フェチのように、「巫女フェチ」という独立した分野が存在するらしい。単純に若い子をイメージしてアイドルに憧れるがごとく巫女を崇拝するタイプのものから、神聖なものを犯すという背徳感を味わおうとする暴力的なタイプまで、その内実は様々だ。巫女装束を身に着けた少女は、萌え系アニメやアダルトビデオにもたびたび登場する。いずれにせよ、巫女には処女性が重視される。

画像:ヤフオクsacsabo



浦安の舞

白衣、緋袴、千早のセットに加えて、白足袋と赤い鼻緒の草履。千早は大きな袖が特徴だ。前は紐で留める。

この千早は薄手生地でできていて、最も一般的なものである。

衣装一式に、被り物と頭飾り。白足袋も欠かせないアイテムである。


緋袴には共布生地でできた帯が付いていて、これで腰に締める。最も一般的な緋袴はスカート状になっている行灯型(あんどんがた)と呼ばれるもので、裏地がないものが一般的だが、まれに裏地があるものも存在している。

素材は、高級品には絹、普及品にはウールまたはポリエステルがある。

白衣の下に着る下着は、やや薄手の生地でできている。

中に着る白衣は丈の長い長着である。形状は普通の和服と同じだ。

光沢の強いサテンでできた千早。

写真の千早は、一般的な千早に比べるとやや厚手生地でできている。

千早は先に紹介した薄手生地のものが一般的だが、個人的にはこのような光沢のあるもののほうが妖艶に見えて好ましい。

↓防寒用の巫女羽織で、巫女服を暖かく包み込むものだが、普段はあまり見かけない。このような防寒着さえ用意されていない神社もおおいようだ。

この羽織は強い光沢があり、裏地も付いている。裾にはヒダ入り。これを羽織ってもなお寒そうに震えている巫女さんの姿には萌え萌えになる。




正月臨時巫女講習会

神社の正月需要に対応するため、臨時雇いの巫女たちの講習会が開催されている。彼女らが着用するための巫女服も大量に準備される。

↓講習会参加者に貸与されるのを待つ巫女服たち。

↓自分できれいに着つけられるように何度も練習させられるが、一般的な和服ほど難しくはない。

画像:Gigazine20131126



<巫女装束姿で馬を駆る祭り>

地方ではこのような祭りもあるらしい。地元の人しか知らないような地味な行事のようだが、巫女装束も作業着のひとつだということを思い知らされる。

画像:Yahooブログ