昨今、中高一貫教育制度を取る学校が、公立私立ともに存在する。
その制服については、
1)中学部と高等部で異なるもの
2)制服は同じで、スカーフなどの付属品のみ異なるもの
3)中等部と高等部で共通のもの
の3種類がある。
3)の場合は、長くて6年ものあいだ同じ制服を着続けることがある。
伝統的な白ラインのセーラー服とジャンパースカートの制服だが、セーラー服の襟の形状やボディのシルエットはいくつかバリエーションがあって、時代性や地域性を感じられる。
中学生といえば成長期であり、生徒の体型に合わせた着こなしが求められるが、うまくマッチングしていないととてもダサく見られたりする。
この制服はどの生徒にも似合うよう企画された秀逸なデザインなのだが、もしこれがダサイダサイと言われながら着用されたとしたら、制服としてこれほど悲劇的なことは無い。
国公立系中学校の制服はおさがりとして、妹や後輩に代々受け継がれていくことが多い。同じ家庭で姉妹三人に着用されて9年間も酷使されるという例も珍しくない。
生徒一人で3年間使われても、上衣の背中や肘、スカートのお尻部分などかなりテカリが生じるものだが、9年間もこき使われると生地も日焼けて褪色し傷みも相当なものになる。
そして、不要品となったら、あっけなく処分されることになるのだ。誰にも感謝されること無く・・・。中学校生活を無事に終えることができたのは制服のおかげもあったと、誰か思わないのか?
夏冬ともにセーラー服型の制服をしている中学校は多い。
夏服になると上衣のデザインは同じだが生地が異なり、スカートもプリーツ数は変えずに生地だけ薄手になる。
スカーフだけは共通のものを使うことが普通で、一年中同じものを使い続けることになる。
中高一貫教育で、中等科と高等科で共通の制服である。上着とベスト、プリーツスカート、白いブラウスを着用する。リボンやスカーフの類は付けない。全体的に青緑色のイメージの制服。上着は総裏で、スカートにも裏地が付いている。
上着は細かなチェック柄で一見すると汚れが目立ちにくいように思えるだろうが、油断すると全体的に黒ずみのような汚れが付いてくる。
スカートの表地はカシドス系なので、中高一貫なので、長年穿くと、いかに手入れしようともテカリがかなり目立ってしまう。対策としては、少なくとも2~3着を購入して使いまわすのがよい。
ちなみに初等科は似た制服だがデザインは異なる。
1960(昭和35)年に制定された制服だが、2021(令和03)年より生徒会・児童会の発案によりスラックス(パンツ)も着用できるようになった。
一番暑い時期に着用する夏服。上下繋がったワンピースタイプである。ウエストには芯の入ったベルトを締める。裏地は、すべりのよいレーヨン生地がスカート部のみに付いている。
中高一貫校だと、ひどい汚れや傷みがないかぎり、着られなくなるまで着続けられる。盛夏服は汗で汚れやすく、基本的に毎日着替えることになるので、一般家庭では2~3着を購入する。
地方の公立中学校の制服については、地域性が認められることがある。その自治体の中で制服をセーラー服で統一して、学校によってラインの色や数を変えるとか、スカーフの色を変えることによって区別できるようにしているのだ。
写真の例では、胸当てにある学校名のイニシャル刺繍を変えることによって、アイデンティティを持たせているようだ。
中学校、特に公立校の場合は、姉妹や保護者間でお下がりとして譲られる傾向が強い。したがって、テカリなどの傷みも激しくなる。中学生はまだ子供なので、親にあてがわれる制服に異を唱える子は少ないのだろう。
セーラー服であっても、裏地の色合いが表地と大きく異なるコントラストを示している例は少なくない。セーラー服はブレザーなどと違って、外で脱いで裏地を披露することもないと思うのだが、なぜか派手な色の裏地が付いていることがある。
2020/05/14 こじか様より入稿(画像5点:こじか様提供)
私はセーラー服にも興味がありますので、今日はセーラー服についてお伝えしようかと思います。
私の一番のおすすめはスクールパールというセーラー服です。TVでは一番よく見かけるタイプで有名な番組ですと、『しくじり先生』に使われています。スカーフ留めの花文字(JH)が特徴です。JH=junior highですから、厳密にいえば中学生用のセーラー服ということになります。私もこのセーラー服を所有しています。ウール100%より、ウール:ポリエステルが50%比率のものが一番風合い的に好きです。セーラー服スカーフも好きで、特にハネクトーンのナイロンスカーフは絶品です。
<画像添付 すべてオリジナルです>
<うら爺コメント>
貴重な写真付きで原稿をくださったことに感謝申し上げる。私が気付かなかった点の解説もあって、とても興味深い内容だ。
スカーフ留めのJHの花文字は、セーラー服をいっそう初々しく見せてくれると思う。素材に関しては、その昔、ウール100%がもっとも上等だという認識が世間にあったが、昨今では機能性の高い化学繊維の開発もあり、混紡やポリエステル100%で低価格で高機能、メンテも楽という制服が登場している。自重もウール100%より軽くて着心地がよさそうだ。
セーラー服と言えばスカーフが欠かせないが、これもポリエステル、ナイロン、キュプラ、シルクと多様な素材があり、また織り方によっても風合いが異なる。このあたり、好みも十人十色で、いろいろと語りたい方が大勢いらっしゃると思う。ハネクトーン以外では、アサヒのナイロン製のしなやかスカーフにも心惹かれるが、いかがだろうか。
セーラー服も過酷な衣服だと思います。学校によっては校内ではジャージに着替えるとか、式典の時にしか着ないといったこともあるようですが、3年間着るわけですからそれなりに痛みます。痛々しいのはスカートや袖、上着の腰あたりのテカリでしょうか。生地がテカると違った質感に見えます。
スカートは椅子に(自転車通学の子はサドルにも)強くこすりつけられますし、上着も腰のあたりは椅子の背あてにゴリゴリと押し付けられ、また袖も机の天板の上を何回も往復する毎日でしょう。袖口のラインは一番汚れると思います。
また、襟の部分は首周りの皮脂がたっぷりこすりつけられ、これから衣替えまでの時期には汗もたっぷり吸い込むことになります。どんなに可愛いデザインのセーラー服であってもこうやって考えると実に不衛生ですね。
このセーラー服に、前回投稿させていただいたカビ付きのレインコートがトッピングされたらと思うと・・・・想像を絶します。
また、お化粧をしている子だと襟周りにファンデーションが付いて汚れないかと思います。
女の子の悩み、腋臭もセーラー服にとっては実に可哀そうなものです。致命的なシミになってしまい、匂いも容易に取れません。
セーラー服の身になるとブサイクな女の子よりは可愛い子、太めの子よりはスレンダーな子、けばい子よりは真面目な子、貧乏よりはそこそこお金持ちの子に着てもらいたいでしょうね。でも他の衣服同様、衣服は着る者を選べません。
<うら爺コメント>
3年間使い込まれたセーラー服は、あちこち悲惨なダメージを受けているものが多い。私も最初に注目するのはテカリだ。全身テカテカでサテンドレスのように光を反射する様子は、芸術品のように思えるときがある。制服にとっては着用者に懸命に奉仕した証である。
加えて、外から中から様々な汚れやシミが付けられていく。冬服は特に毎日のように着用するのに、クリーニング頻度は低いという、おっしゃる通り不潔な衣類である。それでも、生徒のために必死に耐えるセーラー服は実に健気だ。
私も生徒だったころ、失礼ながら、デブスな子に着られているセーラー服は、最低な環境で可哀想すぎるなと思ったことがあった。お金持ちの貿易商のお嬢様で短い間だけ私の中学校に籍を置いていた女子がいたが、わずかな期間にもかかわらず、冬服でも予備を数着持っていたようで、いつもきれいなセーラー服を着ていたのを思い出す。転校していった後、その子のセーラー服がどうなったか、今も気になっているが、まさかあのまま捨てられたなんてことはないだろうか。私がセーラー服だったら、金持ちなら「超」金持ちより、「そこそこ」の金持ちに着られたいものだ(笑)。
私が見たセーラー服の可哀そうな場面を紹介したいと思います。
1.牛乳がかかったセーラー服・・・・中学生の頃ですが、いたずらっ子が給食の時間にA君が着席する寸前の椅子の上に紙パック入りの牛乳を投げたんです。そこにA君が思いっきり着席。紙パックの牛乳が勢いよく破裂し、後ろに座っていたB子ちゃんのセーラー服の背中に大量にかかったこと。紺地のセーラー服が忽ち白く染まりました。給食の牛乳は脱脂粉乳なので普通の牛乳とも違い匂いも独特でした。
2.嘔吐で汚れたセーラー服・・・・入学してまもなく中学校ではバス遠足がありました。目的地は日光だったのですが、クラスでも2番目くらいにかわいい由香里ちゃん(仮称)が、いろは坂でバス酔いをして戻してしまったのです。袋を装着するのが間に合わなかったらしく、セーラー服の胸元からスカートにかけて大量の吐瀉物で汚れてしまっていました。
真新しいセーラー服に未消化のご飯粒やらいろいろなものが付いていて、実に可哀そうでした。もちろん匂いも強烈でした。
隣に座っていた子のセーラー服にもかなり飛び散っていて、その子ももらいそうになりながらハンカチで拭いていました。
※摂食障害の子のセーラー服なんて可哀そうに思います。
3.縁石に座る子・・・学校帰りのコンビニの縁石に座っている子を何回も目にしました。立ち上がるとスカートに砂がたくさん付いていました。電車の床とかいろいろな所にべたッと座る子がいますが、スカートのことを思うと実に可哀そうですね。綺麗な所に座っているわけではないので。
以上、今回はセーラー服について書いてみました。セーラー服のスカーフについてはまた後日書きたいと思っています。(こじか様原稿以上)
→こじか様入稿記事「セーラースカーフ」@<学校制服>-スカーフ/タイ/リボン
<うら爺コメント>
給食の牛乳は、なぜか制服によくこぼされる。そして、冬服だと最悪で、すぐに洗濯されずに放置されると独特の匂いを放つようになる。さすがに全身に飛び散ったのなら、臭くて着ていられないだろうから、洗濯機に放り込まれただろうか。
吐瀉物はもっと最悪だろう。あまりに可哀想すぎる。アダルトビデオで見ていても、悲惨すぎて股間の反応も一瞬遅れるぐらいだ(笑)。
屋外の縁石や階段などに直に座る子は頻繁に目撃するが、これも日常的とはいえ、スカートにとって残酷な行為だと思う。制服のスカートは衣類とは思っていないようなしぐさが胸を突く。
2020/05/23 こじか様より入稿(画像7点:こじか様提供)
今日はELLE ECOLEのセーラー服について投稿させていただきます。
私はセーラー服と言えば、先日投稿させていただきましたスクールパールが一番好きなのですが、もう一つ好きなブランドがありまして、それがこのELLE ECOLEブランドのセーラー服です。
スクールパールと比較して、胸ポケットに3本ラインが入っていることとスカーフ留めに刺繍がないこと以外はほとんど見た目は変わらないのですが、大きな違いは裏地が付いていることです。シルクのようななめらかな肌触りの裏地が上衣もスカートにも付いています。
肌に心地よくまとわりつく感触は着る者を魅了します。
特にスカートの裏地が肌にまとわりつく感じがとても心地よいです。
さすがにブランド物だけあって、スクールパールより若干お高めですが、裏地が好きな方にとってはかなり魅力のあるセーラー服だと思います。
<ELLE ECOLE 添付画像 全てオリジナルです。>
<うら爺コメント>
毎度貴重な原稿をいただき、感謝申し上げる。
ひとくちにセーラー服といっても、襟の形状、ラインの色や数、胸当てや胸ポケットの有無など、バリエーションは数えきれない。それだけに、各人によって好みが分かれるところだ。
好みと言えば、制服を着る女子生徒にも言い分があって、まるで無いものねだりのように、セーラー服の学校の子は「ブレザーが着たかった」と言い、ブレザーの学校の子は「セーラー服に憧れていた」という。セーラー服を着たら着たで、襟の形がダサいだの、ウエストの絞りが緩いだ文句ばかりだ。制服も大切に着ようとはしない。
昨今は、各制服メーカーが有名ブランドやデザイナーと提携して、なかなか優れたセーラー服を作っている。女子生徒たちは与えられたもので抵抗があるのかもしれないが、セーラー服を着られることを当たり前だと思わないでほしい。
<うら爺コメント>
なぜか学校制服のスカートに裏地が、付いているものは希少である。現在は市販品でも裏地付きのものがあるが、その昔はほぼ皆無だった。当時はセーラー服用の下着(スリップ)を着ることが多かったので、裏地は特に必要とされなかったのであろう。裏地付きのスカートは、3年間酷使されると、尻に敷かれる部分は摩耗し、目玉ができ、シワしわで縮み上がってしまって、本当に惨めな状態にされる。こういうのを見ると、裏地は立派に役目を果てしているのだなと思う。
だが、そんな裏地付きの制服スカートという豪華な仕様でも、女子生徒たちは気に入らないことらあるらしい。べたつくとかの理由で裏地を切ってしまう生徒がいるとか聞く。制服にとっては何とも残酷な話である。
また、コレクションにニッケのセーラー服の箱のスキャンがありましたので、併せて送らせて頂きます。
箱表面の「女子通学服」という表記も特徴的です。
7年前くらいのものですので、それほど古いというわけでもありません。
箱のシールにある「東京型」とはセーラー服の様式のことなのでしょうか。
恐らく関東と他の地域では襟の形とかが違うのでしょう。
詳しい方ご教授ください。
<ニッケ 女子通学服 添付画像 全てオリジナルです>(こじか様原稿以上)
<うら爺コメント>
制服の箱は、何だかワクワクするものがある。箱の中には、「どんな新入生に着てもらえるのか」とドキドキして待っている制服が入っているのだ。これから卒業するまで、丁寧に着てあげてほしいと願うばかりだ。だが、箱を開けた人が女子生徒でなかったら、いったいどんな運命が待ち受けているのだろう?
ところで、襟の形状に関しては、関東襟、名古屋襟、関西襟などという分類は聞いたことがあるが、「東京型」という記載は心当たりがない。お詳しい方からの情報を待ちたい。
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最終更新日:2024年11月16日
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