スコート(テニス、バドミントン、卓球、ホッケー、ラクロス、ランニング)

テニス、バドミントン、卓球、ホッケー、ラクロスなどの競技はいずれも似たようなスカート状のウエアを着ることがあるが、その環境は微妙に異なる。

着用選手の動きが激しいという点は共通しているが、テニス、バドミントン、卓球は、試合相手との接触がなく、ホッケーやラクロスは、相手とぶつかり合うというところは違う。

選手のすばやい動きに翻弄され、手の汗を拭われ、時に転倒もするということは同じだが、ホッケーやラクロスは相手との接触プレーによるダメージも加わる。

また、別の視点から言うと、バドミントンと卓球は屋内で行われるが、それ以外は屋外だ。日焼け、風雨、土埃にも悩まされることになろう。汚れ方や傷み具合も変わってくると思われる。


白 プリーツスコート

テニス・バドミントンで一般的に使われるスコート(スカート)。学校のクラブ活動などで多用されているタイプ。プリーツの数の違いによるバリエーションがある。

また、プリーツの無いフレアタイプや、スリット入りのタイト系もある。

ふつう裏地は付いていないが、下にアンダースコートというショートパンツを着用する。


プリーツタイプのスコートは、主にカワサキとヨネックスの二つのブランドが有名である。このタイプは、テニスやバドミントンなどのユニフォームのほか、ダンスの衣装としても多用される。

このタイプのスコートは、いわゆるフェチたちにも人気があって、その中でも、カワサキ派とか、ヨネックス派などと好みが分かれるようだ。奥が深いものだと感心する。

カワサキ
カワサキ
ヨネックス
ヨネックス


私が高校生だったある日、学校でテニス部の上級生女子が、白いプリーツスコートを着て校舎の裏で練習試合をしているのを見たことがある。力強くスマッシュを打つたびに、スコートが大きく捲れ上がるのに胸を痛めていた。そして、何の遠慮もなく、手のひらの汗をスコートで拭っていたのも印象的だ。



2枚がさねスコート エレッセ(ピンクon白)



2枚がさねスコート エレッセ(白onピンク)



黒 ランニングスカート adidas


後ろがプリーツ風なデザイン。派手なパープル色のインナー付き。

ウエストゴム入り、丈前30cm後ろ34cm

定価5,145円


テニスウエア ワンピースタイプ ナイキ・シャラポアモデル

ワンピースタイプのスポーツウエアは、主にテニスやバドミントンなどに見られる。可愛らしくフェミニンなデザインに仕上げられたワンピースなのに、スポーツに使われると激しい動きや汗・土埃などの汚れにさらされる。

ブレーの生地2枚重ねの上にマロンカラーの生地がさらに重なっている優雅なデザインだ。



ラクロス

女子はポロシャツまたはTシャツとスカートというユニフォームが多い。スカートには、ラップスカートやプリーツスカートなど、足捌きがよい形状が好まれる。スカートの下にはスパッツを着用する。女子審判も同じような形状のユニフォームを着る。

ルール上、女子はボディコンタクトが禁止されているが、激しいあたりや転倒など、日常着とは明らかに異なる衝撃が加わり、土埃にまみれ、汗だくになり、日焼けするという苛酷な環境下に置かれる。

写真は、第26回関西学生ラクロスリーグ戦の関西学院大学(白)vs立命館大学(赤)の試合(2015年8月8日)である。

両校とも、ラップスカートで、勢い良く蹴りを入れられて大きく翻っている。


ラップスカートは、リバースブルになっていることが多い。

プリーツスカートも裏地は無い。素材はいずれもポリエステル100%のものがほとんどで、水洗い可能なため、洗濯機でガンガン洗われる。

国内メーカーのほか、米国製のものも多用されている。

画像:メルカリ出品写真



スポーツユニフォームは、ネットオークションやフリマサイトなどにときどき中古品として出品されている。テニスやバドミントンのスコートなら、正しい道で再利用されることが多いと思うが、ラクロスなどの団体スポーツで使われるユニフォームの場合は事情が異なる。

チーム単位で同じデザインのスコート(スカート)が使われるので、1枚だけ中古品を入手することはあり得ない。そのほとんどが男性の性欲解消目的であることは容易に想像がつく。

男性に入手されたら、いやらしい目で見つめられ、めくり上げられ、オモチャにされ、可能ならば着用され、股間に押し当てられるという地獄を見ることになる。




ホッケー

ラクロスに似ているが、上衣+スカートまたはワンピース型が主流であり、スカートの形状はミニタイトが多く、両サイドにスリットまたはプリーツが入っている。ショットのときなど、裾が大きく引っ張られる。