博物館や資料館などに収蔵、展示されている時代衣装や歴代制服。
企業の資料館やショールームなどに収蔵、展示されている歴代制服。
学校に展示されている新旧制服。
人々の好奇の目に晒されながら過ごすことになるが、ときどき女性に着用されることがあるとしたら、それも含めてきちんとメンテを受けながら保存されていくのかどうかが鍵である。
沖縄県名護市にある地元の県立名護高校の制服がモデルチェンジし、60年もの伝統ある旧制服を記憶に留めるため、女子制服の夏服が博物館に収蔵された。博物館だと、傷まないようにきちんと保管してくれると思うので、半永久的に残るだろうが、今後、女性に着用されることはあるのだろうか?
岡山県倉敷市にある企業内の資料館。学生服の産地「児島」の歴史を伝えることを目的としている。資料館の2階には、陳列している学生服やセーラー服、ブレザーなどを自由に着替えて撮影できるコーナーもある。入館無料。
自由に試着できるような状態では、扱いも雑になり、サイズ的に少々無理でも着用してみようという見学者もいることだろう。同館には、教室を模したスペースも用意されており、制服を着て色んなポーズを取って楽しめる。しかし、一般大衆に自由に着用させると、制服の傷みや汚れも激しいものとなる。
学生服と体操服の老舗メーカー、トンボ学生服が、1996年に創業120周年記念事業として解説したミュージアム。学校、流通関係の団体のみに開放している。
http://www.tombow.gr.jp/uniform_museum/
画像:120HALL Uniform Museum
画像:120HALL Uniform Museum
東京・羽田空港にあるJALスカイミュージアムには、歴代のCA制服が展示されている。ガラスケースに入れられて、マネキンに着せ付けられてじっとしている制服たちは見学者らの後期の目に晒され続ける。
また、現行のパイロットや客室乗務員などの本物の制服を着用して、写真撮影が出来るコーナーもある。現在のCA制服は白い襟付きのワンピースと上着だが、本物の制服とはいえ、すばやく着脱できるように改造が施されている。ボタンを留めた状態でワンピースと上着がひとつに縫い合わされ、背面部分が上から下までざっくりと切り開かれているのだ。それをまるで割烹着のように後ろから袖を通し、背中をマジックテープ(ベルクロテープ)で留めるようになっている。裏地もそのまま残されていて、正面から見ると違和感は無い。
老いも若きも女性たちは喜んで制服を着て記念撮影をする。背中をざっくり切られた改造制服は、サイズ別にいくつも作られていて、寂しげにハンガーに掛けられている。見学者が多いと、入れ替わり立ち代り袖を通されていく。
同様の試着体験は、全国各地のイベント会場でも行われている。
→イベントの制服試着体験 参照
日本航空 JAL SKY MUSEUM
画像:4travel
画像:luxuryhotel.jp
https://luxuryhotel.jp/140225-jal-sky-museum-costume-play.html
画像:総合学院テクノスカレッジ
国内外を問わず、航空会社や観光バス会社、百貨店など、代々制服をモデルチェンジして今日に至る企業では、歴代の制服を着たモデルが登場するファッションショーを企画することがある。
何十年も前の制服も引っ張り出されてきて、女性に着用されて披露される。こうしたイベント用に用意された制服が数着ずつ保管されているのだ。
画像:Aviation Wire
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最終更新日:2024年11月16日
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