再利用

衣類たちは、持ち主や着用者から不要品と認識されたとたん、これから先の過酷な扱いを覚悟しなければならない。いちばん哀れな末路はゴミ焼却場へ送られることだが、幸か不幸か衣類たちには再利用という道がある。

幸か不幸かと書いたのは、焼却場送りは免れたものの、再利用のされ方によっては地獄の苦しみを味わうこともあるからだ。

画像:tennen

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定義

リユース

「リユース」とは原則として、衣類の姿をそのまま残した状態で、これまでと同じ用途で使うことを指す。

たとえば、次のような例である。

・学校制服として着られていたものを、後輩が学校制服として着る。

・学校制服や職業制服として着られていたものを、私服として着る。

・中古の私服をそのままの状態で着る。


リメイク

「リメイク」とは、衣類の形を作り変えるなどして、別の種類の衣類または衣類以外のアイテムとして加工することを指す。発展的に加工されることをアップサイクルとも呼ぶ。

たとえば、次のような例である。

・和服だったものを洋服に作り変える。

・ワンピースの下半分だけを加工してスカートにする。

・制服をバッグやランチョンマット、コースターに作り変える。

・スカーフをクッションカバーに作り変える。


リサイクル

「リサイクル」とは、衣類を原材料に戻すなどして別の製品を生み出すことを指す。

たとえば、次のような例である。

・粉砕して繊維ワタや不織布にする。(自動車の内張りなど)

・切り裂いてウエス(工業用雑巾)にする。

・溶解して合成繊維の原料やプラスチック製品にする。