表地が黒色なのに対して、裏地が真っ赤だとか真っ白だとかいうように、表裏の色合いが異なる生地が使われている衣類を「コントラスト衣類」と呼んでいる。以前ネット上で知り合った人の命名をそのまま借用させていただいている。
コントラスト衣類は、表地に対して、裏地に派手な色合いや明るい色使いの生地を使っていることが多い。無地だけでなく、様々な柄行や地模様が入っている場合もある。これらは、外で脱ぐ機会の多いジャケット類やコート類などに多用され、お洒落感を演出し、インパクトを与える目的を持つ。
スカートやワンピースでは、長めのスリットやベントが付いているものに特に効果的に配される。歩いたときに裾が翻ってちらりと見える裏地が印象的だからである。
某学校の制服上着。黒い地味な制服なのに、裏地は明るいオレンジ色だ。少しレトロな制服で採用されていた。昨今の制服には、こうした思い切ったコントラストがあまり見られないのが残念である。
私立校の指定コートでは、濃紺の表地に対して、えんじ色の裏地というコントラストがしばしば見られる。
コートは外で脱ぐ機会が多い衣類なので、人に見られることを想定しての色使いである。
表地はウール100%のしっかりしたロングコートだ。裏地もポリエステルながら艶やかで、学校制服のコートとしては贅沢な部類だろう。
新入生が冬用コートのオーダーをするのは、入学後、初めて冬を迎える10~11月ごろだ。ショートタイプかロングタイプか、あるいはダッフルにしようかとかあれこれ迷ってオーダーしても、北国以外ではほとんど出番がなく、ほぼ新品のまま卒業してしまうというのもよく聞く話である。
同校セーラー服冬服の裏地は、通常、表地と同系色の紺色なのだが、過去の一時期に派手な裏地が使われていたようである。非常に珍しいタイプの制服を紹介しよう。
学校制服の定番であるセーラー服スタイルの冬服にもコントラストの裏地を使っていることがある。この場合、濃紺の表地に対して、えんじ色の裏地が使われていることがふつうだが、写真のセーラー服ではゴールドのサテン生地という、信じられないぐらい派手な裏地が使われている。
セーラー服はふつうの上着とは異なり、外で脱ぐ機会はそうそう無いものだが、このセーラー服の派手な裏地はいったい何が目的なのか。
女子がセーラー服を着用している状態で裏地が見られる部位といえば、カフスを留めている僅かな隙間ぐらいであろう。裏地全体がこのような生地である必要はなく、まったく着用者本人の自己満足のためとしか考えられない。
女子はたまに袖先を捲くったりしているが、このセーラー服だと、かなりインパクトがあるかもしれないが。
私服のスーツにおいても、派手な裏地をつけたコントラスト衣類はよく見られる。
ただ、上下セットのものでも、上着とスカートの両方に同様の派手な生地が張られている場合と、上着のみの場合がある。
写真の例では上着にのみ派手なサテンブルーの生地が使われていて、スカートの裏地は表地と同系色の一般的な生地が用いられている。これは、上着が人前で脱がれることを特に意識してのデザインである。
ジャケットやコートの裏地には、無地以外の柄物の生地が使われることがある。
スカーフを転用したかと思わせるような、派手な色柄のサテン生地が現れるとハッとさせられる。外出先で、あえて上着を脱いで裏地を見せつけることを目的としている。
また、私服ブランドでは、バーバリーやポールスミスのように、裏地に特徴を持たせているメーカーも多い。
スカートがコントラスト衣類である場合は、スリットやベントが翻ったときに裏地を垣間見せるデザインであることが多いが、写真のロングスカートの場合は、フレアスカートでスリット類はない。なので、通常の着用シーンでは、大きく捲らない限り、裏地が見えることはない。このようなデザインで裏地に派手な水色の生地が使われているのは珍しい。
表地が光沢生地なので、ダンスに使うことを目的としたものであろうか?
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最終更新日:2024年11月16日
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