イベントの制服試着体験


航空会社の制服

各航空会社では、イベントの際に、パイロットや客室乗務員(CA)などの制服を来場者に着用させるサービスを行うことがある。

その着用に供される制服は、子供用を除いてすべて本物だそうだが、ワンタッチで着られるように改造されているのがふつうである。

日本航空CAの現行制服の場合は、現在、白い襟付きのワンピースに上着を着るスタイルだが、イベント試着用の制服は、ボタンを留めた状態のワンピースと上着を縫い合わせて一体化し、さらに着脱が簡単に出来るように、背面部分で上から下までざっくり切り開いているのだ。後ろ側には幅5cmほどのマジックテープ(ベルクロテープ)が付いていて、ペタッと合わせるとワンタッチで着用できる。もともと本物の制服なので、正面から見ると改造されているとは思えない。裏地などもそのまま残して作られているので、着心地も悪くないようだ。

こうした試着用の改造制服は、全国で使いまわしにされているが、サイズ別にいくつか用意されていて、全国で使い回しにされているので、準備数もそれなりに必要だろう。さらには、子供用サイズもあらたに新調されて使われている。

日本航空はこのような試着サービスを古くから行っている「老舗」である。これまで歴代の数々の制服たちが、背中を裂かれて試着サービスに使われてきたわけだ。

なお、東京・羽田空港にあるJALスカイミュージアムには、試着用の現行制服が常備されており、記念撮影も出来る。

同じような制服試着体験は、国内外の航空会社が実施している。


画像:トラベルWatch

https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1020848.html