履物 →学校制服 制靴 参照
私が学生のころ、「〇〇さん(女性)が履いている靴は可哀想だ。大柄な体重に耐えなければならない」というような話をした同級生(男性)がいて、驚いたことがある。当時の私は衣類に執着はあったが、靴に注目した覚えはない。
衣類のような無生物を可哀想だと表現するのは私だけかと思っていたのに、靴に対して可哀想だと言う人がいて驚いたのだ。あのとき詳しくは聞かなかったが、まさに靴フェチだったのかもしれない。
婦人靴、特にハイヒールは立派なフェチのジャンルを形成している。靴自身に関心がなくとも、長くてシャープなピンヒールを見ると、「いちど踏まれてみたい」と思うのは私だけではあるまい(笑)。
学校で採用されている制靴には、また別に種類のフェチがいる。女子生徒に履き潰されてよれよれになった革靴を愛好する者は少なからずいるようだ。そのような靴には学校名や生徒名が書かれていることも多く、それらがフェチ心をいっそう掻き立てる。
真っ赤なエナメルのハイヒールを履いている女性を見ると、ドキッとさせられる。脱いだときに内側に水玉模様など予想外の色柄が見えると、いっそうワクワクする。女性と一夜を過ごす前の演出しては十分だ。
同じような真っ赤なハイヒールでも、ストラップが付いていると、ちょっと幼い印象を持ってしまう。女の子がデートにこのようなハイヒールを履いてきたら、ベッドインするのに躊躇ってしまうかもしれない。
上に着ている服とのコーディネイトが難しそうな、ドット柄のハイヒールなんて、履きこなせる女性はかなりお洒落だ。それにしても、よくもこんなに細くて高いヒールを履きこなせるものだといつも感心する。素足を思い切り踏まれたら、ただでは済みそうもない。
ヒールが金属製できらきらしている。お水のお嬢から買い取ったものの、使い道もなく・・・。
ロングブーツも、いわゆるフェチの間では独立したジャンルとして愛好者が多いようだ。
激しく床を踏み鳴らす舞踊のため、つま先と踵(かかと)に鋲が無数に打ち込まれている。このシューズで、長いスカートの裾はしばしば踏み抜かれ、破れたり穴が開いたりする。フラメンコドレスにとっては、まさに凶器であろう。
画像:ヤフオク
在学中に散々お世話になった上履きも、卒業してしまうと邪魔ものの不要品となり、あっけなく放置されていく。あとは産業廃棄物として処理されるしかない。
帽子にもさまざまな種類がある。制服・私服の別があり、制服でも、学校、職業、軍隊などに存在する。いずれもよほどのマニアでない限り、女性たちにはあまりメンテもされず、扱いはぞんざいとなる。
学校制服で制帽が採用されているのは、幼稚園と小学校あたりであろうか。私立校の中には、中学校まで決められていることろがあるようだ。
職業制服では、すぐに思いつくのは航空会社のCAだが、近年は廃止の傾向がある。使い古された制帽を見ると、内側のヘリが相当汚れていて、仕事の過酷さを思わせる。
また、看護師のナースキャップも、不潔になりやすいという理由から、現在では国内ですっかり見なくなった。その昔、長い髪を小さくまとめてナースキャップを付けている姿に胸がきゅんとなった世代としては少し寂しい。ナースキャップを後ろで留めているところには、それぞれが異なるピンを付けていて、それが個性的で可愛らしくもあった。
軍隊の女性用のサービス帽には、裏側にサテン生地が使われていることも多い。いかついイメージの制服の内側に、やさしい生地があるとほっとする。
制服の靴下はほとんどが短命である。思春期の足はたいてい臭い。洗濯回数も多くなり、傷みも激しい。卒業後に制服を売りに出す女性は少なくないが、ソックスを売ろうという発想はあまり持ち合わせていないようだ。
サテングローブ(手袋)は、花嫁を可憐に飾るためにある。しかし一方で、男性の性欲解消の道具として使われることもある。特にサテンフェチにあっては、自らの手にグローブを嵌め、自慰行為を行う。サテン生地の気持ちよさに加え、その手を女性のものと錯覚することにより、異次元空間へ誘われるのである。
一度でも結婚式に使われたサテングローブは、華やかだった式のこと、出席者の笑顔、花嫁のか弱い手などを思い出し、何故、今はこのような仕打ちを受けるのかと己の身の上を嘆くであろう。
また、新品のグローブでフェチの手に落ちたものは、自分が何のために生まれてきたのか理解できないまま、本来の目的とは異なる方法で使い古されるのである。
画像:ラクマほなうみ
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最終更新日:2024年11月16日
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