女児服


女児服が可哀想な理由

女児と言っても年齢層は幅広いが、小学校低学年以下だと、大人では考えられないような動きをするので、着用時の汚れや傷みは激しいものがある。

地面や床に平気で寝そべったり、生地のシワを気にすることなく、座ったり寝転がったりする。

食事中の食べこぼしもあるし、手を服で拭いたりもする。

幼稚園や小学校の制服上着では、脱いだときに親が脇に抱えたりバッグに押し込んだりする。バッグの下敷きになっている物もある。


深緑色 スリーブレスワンピース トリイユキ 110A

未就学児が着るワンピース。使われている生地の面積は小さいのに、女児服は高価だ。それがトリイユキのようなブランド服だとなおさらである。おまけに女児の成長は早い。うっかりすると、数回袖を通しただけでサイズアウトとなる。そして、真新しいまま、おさがりとして代々受け継がれていく。

すでに何人もの女児に着用されているワンピース。親にしてみれば数のうちなので、中古のものを入手して着まわす。

このワンピースには裏地は付いておらず、中古の二束三文で手に入れたとしたら、使い捨てても惜しくはないだろう。

背中ジッパーなので、着脱はいつも親が手伝わなければならない。



紺色 光沢ワンピース トリイユキ 130A

女児服のサイズ展開は、110、120、130など身長による。130Aというのは身長125~135cmぐらいで年齢でいうと9~10歳あたりを標準とする。小学校4~5年生であろうか。ただ、女児服は、良し悪しは別にして、しばしば実年齢よりも大きめのサイズを着せるので、7~8歳に着られることのほうが多いだろうか。

この年齢だと、せっかく綺麗なドレスを着せてもらっても、駄々をこねてファミレスの床を転げまわることもあるかもしれない。

トリイユキ・ブランドのタックフレアの半袖ワンピースである。胸元にボタンがあり、これで着脱する。前ボタンなので、小学校低学年なら自分で着脱できるだろう。

袖はパフスリーブで可愛らしい。光沢も綺麗で、ピアノの発表会や親戚の結婚式列席などに活躍しそうだ。裏地は、袖以外すべてについている。



ブルーグレー 式服スーツ 150A

ボレロの上着にフレアのジャンパースカートというスーツセットだ。

サイズは150Aは対象が13~14歳で中学生の年齢だが、一般的には小学校高学年の女児が着るだろう。

おしゃれなボレロは前を開放して着る。白い付け襟が付いているので、ジャンスカの下に着るブラウスには工夫が必要だろう。

ジャンスカのスカート部は大きく広がるフレアのデザインだ。このような服を女児に着せると、スカートが広がるのが嬉しくて、一人でくるくる回っていたりする。


ジャンスカは、フレアなスカート部に沿うように、裾までツルツル裏地がたっぷり付いている。

そんなことにお構いなく、女児はどこでもドシャッと腰を掛ける。



コスプレ衣装 フラメンコドレス 110A

3~4歳児が喜ぶコスプレ衣装。

真っ赤なツルツルした手触りのワンピースドレスで、強い光沢のあるサテン生地がスカート部に3弾重ねになっており、サーキュラーで大きく広がるデザインだ。背中ジッパーで開閉する。ウエストにはゴム入りで数センチ伸びるようになっている。半袖はパフスリーブで可愛らしさを強調。

このような女児用コスプレ衣装は玩具扱いでオモチャ売り場で売っていることも多い。一時の流行や気の迷いで購入されるが、数回着用しただけで飽きられてしまうか、親が汚されることを恐れて着せないなどの理由ですぐにタンスの肥やしとなる。



ジャンパー

外出先で家族とともにくつろぐ幼い姉妹だが、座っている椅子にはそれぞれのジャンパーが雑に置かれている。はしゃぐ姉妹のお尻に押されたり下敷きになったりして、つるつる生地の可愛いジャンパーが潰されている。




発表会用おしゃれドレス

ピアノの発表会の衣装として着用されたワンピースドレス。光沢生地に花柄の地模様が浮き上がり、お嬢様の演奏を可憐に盛り上げてくれた。

でも、その後しばらく出番はなく、ネットで売りに出された。また同じような年齢の子に着てもらいたいという願いを込めたのかもしれないが、結果はいつもそうとは限らない。



花柄ワンピース

普段着にも、お洒落着にも、フォーマル着にも着用可能な花柄ワンピースは、大人や子供に人気だ。成人女性なら、お気に入りのワンピースはそれなりに大切に着るだろうが、女児はそのあたりお構いなし。親が目を離すと、地面に座っていたりする。汚れが付くなんてことは発想に無い。子供服に生まれた衣類は大変である。

 

もう一つ大変なことは、男性フェチに捕まってしまうことだ。なんと女児服を性欲解消の道具にする者がいるという。サイズを気にせず、自ら着用して楽しむ人もいるようだ。当然ぴったりサイズなわけはないが、男性の身体を包まされて、パンパンにはち切れそうになって苦しんでいる女児服を興奮して眺めるのだ。哀れな女児服は、あちこち今にも千切れそうになるのを耐えなければならない。男性が少しでも動こうものなら、縫い目が裂け初める。さらに筋肉に力を入れると、生地の真ん中から叫び声が発せられ、あっという間に端切れとなる。可愛い女の子を大喜びさせていたワンピースも、まさかこんな虐待を受けようとは想像もしなかっただろう。

ネット上には、中古の女児服・子供服が多量に売りに出されているが、そのうち何着もこのような目に遭わされているはずだ。

↑130Aサイズ。夏らしい爽やかな花柄ワンピース。

画像:メルカリMIKA

↑140サイズ、ウエスト33cmの花柄ワンピース。USA製。

画像:ヤフオクyuri015704



卒業式 振袖&袴 キャサリンコテージ

女子大生の真似をして、袴姿で卒業式に出る小学生も少なくない。しかし、その後ほとんど活用する機会のない衣装は、中古品として市場に出されることになる。写真の衣装は、身長153㎝の女子が短時間着用しただけのもので、着物は150サイズ、ブーツは24cmとのこと。上衣・袴ともポリエステル100%、帯はポリエステル97%&ポリエチレン3%。上衣はちりめん風の裏地付き、袴は制服生地の一枚仕立て。


画像:メルカリ☆きらり☆



卒業式 二尺袖着物&袴

卒業式に二時間弱着用しただけのセットだそうで、着用した少女の身長は150cm弱で細見とのこと。とても可愛らしく、いい卒業式になったと思うが、思い出だけを胸に、少女を飾った衣装は売りに出された。


画像:メルカリ まこ



卒業式 二尺袖着物+長じゅばん&袴

小学生が卒業式で簡易的に着用する場合、着物の下に着る長じゅばんは必ずしも必要ではないが、すべすべ生地で美しい光沢をもつ長襦袢を着ると、和服姿がいっそう引き立ち、本人の着心地もよい。


画像:メルカリ サチ