フォーマルドレス

概要

フォーマルドレスと言ってもバリエーションが多すぎて、ひとつに括ることに無理があるが、ここではフォーマルな場で使われる洋装ということで、ランダムに紹介したい。とりあえずは、ウエディングドレスとそれ以外を分け、後者をパーティドレスとしてまとめておく。

個人的な趣味で、ここでもサテン系のつるつる生地が多用されたものが中心となる。

 

フォーマルドレスというのは、正式にはプロトコール(公式儀礼)やマナー、慣習、一般的ルールなどにより、着丈や生地質、色合い、デザインなどが決められている。出席する式やイベントの格とのバランスというものも考慮されなければならない。

 

そんな中で、光沢が上品で美しいサテン系生地のドレスは、観ているだけで優雅で、うっとりする。さらにそれを女性が着用して歩くと、生地がゆらゆら揺れて、いつまで眺めていても飽きることがない。

サテン生地はその織り方ゆえ、引っ掛けや摩擦に弱い。シミが付いたときの処理も難しい。とてもか弱い生地なのである。それを生身の女性が着て歩くだけでダメージは大きいだろう。私などは素敵なドレスを手にしたときは丁重に扱うのだが、女性はそれほどでもない。ドレスを着用した女性を眺めているとドキドキするのは、ドレスに対するハラハラなのかもしれない。

 

さて、欧米に多いのだが、ウエディングドレスを含めて、このようなか弱いドレスを徹底的に苛めるイベントがある。そのひとつがハロウィンだ。ゾンビドレスなどと言って、中古のドレスがわざわざズタボロにされる。動画サイトでは、わざわざゾンビ衣装の作り方を説明したものもアップされていて、数々の衣装が悲鳴を上げている。

 

もうひとつはプロムドレスラグビーである。プロムというのは学校の卒業記念パーティのことで、それに出席するために若い子が着るドレスをプロムドレスと呼ぶ。丁寧に扱われ、華麗に着こなされるはずのドレスが、あろうことにラグビーのユニフォームとして着用され、激しい試合の中でドロドロにされて引き裂かれていく。ウエディングドレスが使われることもある。なんとも残酷なイベントだ。

 

また、ウエディングドレスの悲劇として、離婚した女性が、腹いせのためか、自分が結婚式で着たドレスを切り裂いたり、燃やしたりする動画が散見される。これも欧米の文化のひとつなのだろうか。ウエディングドレスには何の罪もないはずだ。