エプロン

さまざまな場所で着用されるエプロン。自ら身を挺して、下に着ている服を汚れから守るという使命を帯びている点で共通している。つまり、汚れて当たり前という宿命なのだ。汚されるために生まれてきた衣類とは、なんと切ない存在であろうか。

着用者はエプロンが汚れていくことに躊躇いを感じない。少々汚れても洗濯などされない。汚れや傷みが激しくなったら処分されるだけだ。

アダルト分野では「裸エプロン」に代表されるように、興味本位の虐待が待っていることも。

幼稚園生活着

学校(家庭科・給食)

飲食店

CA

車内販売

メイド

和服

ナース/歯科助手

割烹着


カフェ エプロン

ウエイトレスが着用しているワンピースに重ね着されるエプロンは、それ自体が制服の役割も果たす。エプロンとワンピースがセットで制服と言えるのだが、にもかかわらず、エプロンはワンピースを守るために、シミだらけにされて、気軽に取り替えられてしまう。



レストラン ウエイトレス

神戸屋キッチン

某ホテルレストラン

びっくりドンキー



JAS日本エアシステムCA制服(4代目)エプロン

CAのエプロンも制服のアイテムのひとつと言えよう。なのに、エプロンに与えられた使命は過酷で、ひたすら制服ワンピースやブラウスを守ることに尽きる。機内で飲食物をサービスする機会は頻繁にあり、エプロンは意外と汚されるものだ。CAはエプロンを3-4枚配布されていて、常にクリーニングすることを要求される。



JAL日本航空CA制服(7代目)ディズニーエプロン

CAは女性の憧れでもあり、彼女たちが機内で身につけるエプロンと同じものを使いたいという女性も少なくない。各航空会社でレプリカのエプロンを作って販売している。写真のエプロンはすべて本物のCAが機内で使っていたものだ。



裸エプロンにされたCAエプロン

元全日空CAで健康社会学者の河合薫氏が文化放送の番組で紹介していたエピソード。

CA時代、帰路便がキャンセルになり、思いもかけず、ホテルに宿泊することになった。しかし、日帰り予定だったため、パジャマを持ってこなかった。ほかにパジャマになるものを持っていなかったので、代わりにCAが機内で使うエプロンを着て寝たという。

エプロンはその性格上、汚されることは覚悟しているだろうが、ベッドの中でしわくちゃにされることは想定外だったろう。