マント/ケープ

通称「ドラキュラマント」と呼ばれているものは、ほとんどがコスプレ目的か、宴会などの余興用の衣装、または、テレビのバラエティ番組で登場人物の身体を隠すために用いられる。

脱ぐとき、後ろにすとんと落とされたりして、その扱いはきわめて雑である。


ドラキュラマント

スポーツ選手が登場するテレビのバラエティ番組で、覆面をした水泳選手にこのようなドラキュラマントを着せていた。一回プールで泳ぐごとにマントを羽織らせるのだ。最初の登場シーンで、正体を明かさないように羽織って出てくる場面では構わないが、それ以降、泳いで濡れた身体に羽織らせるというのはどうなのか。身体を冷やさない配慮のためなら、バスローブのほうが良かったのではないだろうか。

タオルで身体を拭いているとはいえ、まだ水が滴り落ちている状態で、サテン生地のマントが掛けられているのを見て、なんとも複雑な気持ちになった。



ベルベット フード付きマント

表地は手触りの良いベルベット(ビロード)加工で、裏地はつるつるで光沢のある生地である。ベルベットのおかげで、着ると暖かい。

生地はたっぷりあって、着丈はかなり長い。長身でないと裾を引き摺ってしまうが、マントは所詮、引き摺られたり、煽られたりする運命なのか。大きく翻れば翻るほど、裏地の赤い生地が映えるのだ。

大きなフードも付いている。コートも同じだが、髪の毛を覆わされると、頭皮の皮脂で生地はけっこう汚れるものだ。


マントコート(ケープ)

フード付きで袖の無いマント型のコート。表地は毛足の長い柔らかなボア生地で、裏地はつるつるのサテンである。気軽に羽織れるデザインで、着丈も短めなので両手の動きも自由だ。



エディスコットクロークコート(ケープ)

英国製の本格的なマントコート。両腕を通すところは糸で留めてあり、シルエットが崩れない配慮がある。裏地はすべすべのレーヨンで、着用者は心地よいはずだ。前合せには襟元に以外に2個ほど隠しボタンがある。