兵庫県西宮市(大阪と神戸のあいだ)にある武庫川女子大学の付属校で、高校卒業生のほとんどが武庫川女子大学へ進学している。中高一貫して教育を行っているが、高校からの入学も可能である。
令和2(2020)年度の要項によると、中学の募集定員は320名。高校は、内部進学者を含む450名である。現在は、中学校から創造グローバル(CG)コースと想像サイエンス(CS)コースに分かれて募集がある。
NHK音楽コンクール(合唱)では、毎年全国大会にまで上がってくる常連校である。
最寄り駅は阪神電鉄本線の「鳴尾・武庫川女子大前駅」で、武庫川女子大学とほぼ隣接している。所在地としては阪神甲子園球場のそばにあり、海にも近い。最寄り駅は以前「鳴尾駅」だったが、2018年12月10日に、阪神電鉄と武庫川女子大学が包括連携協定を結んだことを受け、2019年10月1日より、名称が「鳴尾・武庫川女子大前」駅に改称された。
1939年2月 武庫川学院創設、同年4月 武庫川高等女学校開校
1946年4月 武庫川女子専門学校開校
1947年4月 武庫川学院中学校開校(1995年 武庫川女子大学附属中学校に改称)
1948年4月 武庫川学院高等学校開校(1995年 武庫川女子大学附属高等学校に改称)
<冬服>オーソドックスな3本白テープラインのセーラー服と、28本の箱ヒダのプリーツスカートで表地は濃紺、スカートには裏地がない。上衣セーラー服の左胸に切り胸ポケットがひとつ。学校の服装規定では上衣の丈も基準があり、「ウエスト線より10cm以上あること」とし、腰骨までの長さを要求している。
濃紺色の絹100%スカーフを付ける。スカーフ留めは切り込み式で、その隙間に通すだけである。服装規定では、スカーフのことを「ネクタイ」と称している。
スカートには、ボタン脱着式の黒色の吊りベストが付く。ベストが前ボタン開閉式なので、それに合わせて、スカートもウエストの前にボタンと隠しスナップボタンがあり、そこで開閉する。スカートのポケットは右側のみ。吊りベストは取り外しができる。スカート丈は膝頭(ひざがしら)の下の線という規定がある。
服装規定では、「正しく下着を着て、ベストをつける」と書かれているが、生徒によっては、ベルトでウエスト部分を巻いて端折って穿いて、吊りベストを使わない着方をする者がいた。
中高一貫教育制度のため、制服やスカーフは6年間同じものを着用し、色違いの校章のみ付け替える。
ほかに濃紺及びグレーのカーディガンも用意されている。
校内ではプラスチック製の名札を装着する。
中学入学生は、例年2月1日ごろに入学手続きや制服の採寸が行われ、3月上旬に制服が発送される。入学式は4月2日ごろである。
以前の上衣にはファスナーの類はなく、胸元にスナップボタンが2つ付いているのみで、着脱は頭から被る使用だったが、2022年現在では左脇にジッパーが付くようになった。夏服も同じである。
表地が濃紺生地(毛100%)のサージであるのに対して、裏地は黒色(ポリエステル)で、特筆すべきは襟の裏側にも裏地が付いている点である。
中高6年間を使い込まれた制服は、全身テカテカになるだけでなく、セーラー服の宿命として、カフス部分が擦り切れるなどのダメージを負う。この部分が傷むと家庭で修繕するのは難しい。
<夏服>同じタイプの半袖セーラー服で白い3本ラインだが、スカーフの類は付けない。目立ちにくいが、胸当てに白い校章マークの刺繍がある。スカーフなどがないので、着用時の印象はかなり地味だ。襟の胸元にブローチを付けるが、スカーフを付けられる仕様なのに、敢えて付けないのは何か理由があるのだろうか。白地に紺色のシルクスカーフは、きっと美しいはずなのに。
2022年現在、以前にはなかったジッパーが左サイドに付いている。
毎年5月15日から2週間は、夏服への移行期間で、この間は冬服でも夏服でも構わない。夏服のスカートは夏用のプリーツになるが、吊りベストは白色だ。長袖のような合服はなく、肌寒いときは、この上にカーディガンを羽織る。
スカーフ(ネクタイ)は濃紺色のハネクトーン製で、絹100%のしなやかな生地である。形状には長方形タイプ(写真右)と縫い閉じタイプ(同左)の2種類あるが、近年は長方形タイプが採用されている。
長方形タイプは約85cmx40cm、縫い閉じタイプは長さ約110cmx最大幅約13cm。
制服はスカーフも含め、中高で同じデザインのものを着用するが、制服本体は6年間持ちこたえることができても、か弱いスカーフは高校入学時などに新調することが多い。日ごろ手で触れることが多い胸元あたりが変色してきたり、先のほうが擦り切れて解れてきたりする。絹100%のスカーフは光沢を維持するものの、生徒たちの雑な扱いには耐えきれないようで、ボロボロになりやすい。
服装規定では装着について、「下側は少しひかえて上側が美しい山形になるよう整える」とし、先端部分の形を示している。さらに「ネクタイの右が上になる」ように着けることになっている。
また、同規定ではブローチと呼ばれるバッジで、「当て布の最上部でえりとネクタイ」もピン留めしなければならず、着用の都度、太いピンを通されてしまう。
↑右が現在使われている長方形タイプ。
↑左の縫い閉じタイプは、長方形タイプより25cmほど長い。
スカーフ留めは切り込みに通すタイプで、裏側に影響がないようにしっかりとした作りになっている。
↑幅3cmほどの切り込みがあり、MGSの刺繍が施されている。スナップボタン類はなく、スカーフを通すだけだ。
↑スカーフ留めの切り込みは裏側には及んでいない。
↑スカーフのシワが美しいが、写真のスカーフの着け方は、厳密にいうと服装規定に反している。正しくは右手側が上に来なければならない。
画像:ヤフオクdiexxxha
↑伝統的な校名の略称を象ったマーク(MGS)が刺繍されている。
付属校の校章バッジ類を紹介する。
制服は中学校も高校も同じデザインのセーラー服なのだが、胸ポケットの位置に写真上のバッジ(記章)を装着する。高校生は緑地で、中学生はえんじ色地になる。大きさは同じ。
さらに、共通で胸元に下の校名入りのバッジ(ブローチ)を装着する。
規定では、このブローチでセーラー服上衣の当て布の最上部でえりとスカーフを留めることになっている。上衣の胸元はスナップボタン留めなので、ここをブローチで留めることにより、不用意に胸元が開いてしまうことを避ける意味もあるのだろう。
いずれのバッジもMukogawaのMの文字をかたどったデザインが入っている。
付属校の現在の正式名称は、武庫川女子大学附属中学校高等学校である。
↑バッジ類の装着位置。
服装規定では記章はできるだけ胸ポケットの中央に付けることとなっているが、校内では名札も胸ポケットに付けるので、左手側に寄せている子もいる。
↑スカーフを止める役割もあるブローチ。中高共通。
↑緑は高校生用の記章。
↑赤は中学生用の記章。
ネット上で古い時代のものと思しき、徽章を見つけた。採用時期は不詳である。幅は18mm。留め具は安全ピン式。
画像:ヤフオクtrrlv95874
画像:Seifuku-ichiba
同じく、古い時代のスカーフ留めブローチ。サイズは現行のものと同じだが、真ん中の校章マークが異なる(スカーフ通しの刺繍と同じMGSデザインである)。
写真のブローチの位置は襟より低いので、服装規定に反していると言える。
画像:ヤフオク
↑上が古い時代のブローチで、下が現行の物。中央部分の校章マークが異なる。
↑留め具は現行の物と同じ、安全ピンタイプだ。
画像:ヤフオクschool1052-2,900
厚手のものと薄手のものが存在し、いずれにも左胸に校章マークが入っている。色は濃紺のほか、グレーも選択できる。
画像:ヤフオク tamago_tomato
ダブルの総裏コート。ウールだが、さほど肉厚でもなく、着やすい仕様になっている。これも中高6年間共通である。
画像:tamago_tomato
阪急百貨店製。表地:毛90%ナイロン10%、裏地:ポリエステル。
ボタンに「MUKOGAWA」の刻印があり、左身頃の裏側には校章マークが付いている。
サイズは婦人服のS/M/Lなどの展開である。
お嬢様校だけあって、どの生徒も服装規定をきちんと守っている。特にスカーフ(ネクタイ)は生徒たちも誇りにい思っているのと、先生方の指導が厳しいせいか、きれいな形を整えて装着している。一方で、記章などをつけ忘れている生徒は散見される。
画像:seifukuichiba
2016年度より、エコサークルによってリサイクルすることが可能なポリエステル素材を利用した、エコロジー体操服を中高の新入生に展開している。
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最終更新日:2024年11月16日
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