資料室


「土佐女子中学高等学校」の制服について

学校概要

高知県高知市にある中高一貫校。1902(明治35)年設立の私立高知女学校に起源を持つ、伝統ある学校である。戦後すぐの1948年に土佐第一中学校、土佐第一高等学校と改めてから3年後に土佐女子中学校、高等学校にそれぞれ改称している。

内部進学のほか、高校からも毎年40~50名の新規入学者を受け入れる。

現在の生徒数は中高で約650名。


制服概要

1902年の開校時の制服は、袴姿で裾に波型の一本線があった。その後何度か変化があるが、裾の白い線は守られ続けていたが、1935年には廃止されている。学校公式サイトには、制服の歴史が詳しく掲載されていて、洋装のセーラー服になったのが1923(大正12)年、現在の制服(セーラー服)デザインの基本ができたのは1951(昭和26)年らしい。

現在の冬服は、濃紺に白い親子ラインが入ったセーラー服で、合服(中間服)と夏服もそれに準じる。夏冬とも同じ紺色のスカーフをスカーフ留めで装着する。左胸にアウトポケットあり。着脱は左脇ジッパーの被りタイプである。

冬服の表地の生地はカシドスで、セーラー服の襟にも裏地が付いている。

中間服と夏服の襟とカフスは濃紺色の別布で、初期制服は洗濯のため取り外せたが、現在は繊維の発達により丸洗いすることが可能になったので、取り外すことはできない。

スカートは夏冬とも28本の車ヒダのプリーツスカートで、ヒダ数は、標準的な制服スカート24本よりやや多い。

上衣(冬服・合服・夏服)とスカートは裏側に、体操服・ジャージ上下は表側に、原則として苗字の刺繍が入る。

紺色のスカーフはアサヒネクタイ製の三角形タイプ。ナイロン100%で、さりげない光沢が美しい。

制服であるセーラー服の形状やラインなどのデザインは中高で共通だが、胸元のスカーフ留めが唯一異なる。中学校は赤い糸で「Junior」と刺繍さたものを装着し、高校は白い糸で「Senior」と刺繍されたものを装着する。

基本的にはスナップボタン留めだが、外れやすいこともあり、片側を縫い付けている生徒も多い。スカーフ留めは、スカーフや校章とともに校内購買部で購入できる。原則として担任教師に申請して許可を得なければならない。

中学校から高校へ進学する際は、スカーフ留めを交換するだけでよいので、制服本体は6年間着用できる。特に冬服はカシドス生地であることも手伝って、6年間も着用されると全体にテカリが目立つようになるが、仕立てがよいためか着方がよいためか、擦り切れやほつれなどはあまり見られない。

制服の購入は、高知大丸または入交学服(夢桔梗・乙女倶楽部)にて。制服にはそれぞれのタグが付く。

指定コートも冬服と同じ表地と裏地の生地が使われていて、襟に校章マークが付いている。

コートはメーカー(業者)によって、裏地などに若干の差がある。また総裏仕様と背抜き仕様がある。

体操服は特徴的なレモン色のジャージで、上衣の胸には大きな校章マークがプリントされる。


土佐女子制服

画像:土佐女子中学高等学校

https://www.tosajoshi-jh.ed.jp/school_life.html

土佐女子制服ライン

セーラー服のラインは元は黒線だったが、1935(昭和10)年に、白線2本の親子線になった。当時の白線は今より太かったようだ。

土佐女子制服スカーフ留め

以前は襟やカフスが、洗濯のために取り外せるようになっていたが、現在では繊維の発達のおかげで丸洗いができる仕様になっている。

中高の違いはスカーフ留めの文字の色のみである。



制服

下の写真は冬服と夏服の例。冬服には高校の、夏服には中学校のスカーフ留めが付いている。

スカーフは中高共通で、三角形の紺色を装着する。

スカーフ留めに白い糸でSeniorとあるのは、高校生の制服であることを示す。赤い糸でJuniorは中学校だ。着脱は左脇のジッパーによる。校章バッジは胸ポケットの少し上の位置にひとつ着ける。

画像」:ヤフオクcoolheat


合服(中間服)の写真ではスカーフを結んでいるが、正式にはスカーフ留めに通す。

スカーフは夏冬共通である。

襟やカフスは取り外しできず、洗濯は丸洗いする。

画像」:ヤフオクjpwgk903


半袖夏服の写真ではスカーフ留めが外された状態。

画像」:ヤフオクjpwgk903



校章バッジ

夏冬合服を問わず、セーラー服上衣の胸ポケットの少し上の位置に付ける。中学校と高校は共通である。コート着用の際は、コートの襟に校章マークが付いているので、校章バッジはセーラー服に付けたままでよい。

この校章バッジはガラスコーティングされているので、強い衝撃を与えると表面が剥げることがある。

学校内で購入できるが、追加購入は担任教師に申請して許可を得なければならない。



コート Hiromichi Nakanoブランド

指定コートには、メーカーによって数種類ある。いずれも濃紺色で、襟に校章マークが縫い付けられている。白い刺繍は高校生、赤い刺繍は中学生である。

写真のコートはHiromichi Nakanoブランドのものだが、高知大丸や入交学服のものもある。いずれも表地は冬服と同じ生地が使われている。また、Hiromichi Nakanoブランド以外は、裏地も冬服上衣に使われているものと原則同じである。基本的には総裏だが、半裏仕様も存在する。


画像:ヤフオクreusetop

白い刺繍の校章は高校生用だ。




画像:ヤフオクreusetop



コート メーカータグ

入交学服

画像:ヤフオク reusetop

高知大丸

画像:ヤフオク reusetop



制カバン

指定バッグは、中高共通で使用される。校章マークが型押しされている。

画像:メルカリ ナッツ-3,800



制靴&指定ソックス

指定の通学用シューズは本革牛皮製の紐靴である。甲の部分に校章マークが型押しされている。


指定ソックスは清楚なホワイトだ。



体操服

臙脂色が中学校、青色が高校のもの。ブルマは旧タイプで、現在は短パン型になっている。

ちなみに、ジャージ上下は黄色。

画像:ヤフオクfurugiyaponsan2015

画像:ヤフオクfurugiya2019

画像:ヤフオクsapporoboston


画像:ヤフオクfurugiyaponsan2015

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部活用ジャンパー

写真は、吹奏楽部のクラブ活動用に使われていたジャンパーである。肩に校章マークがプリントされているが、胸や背中などには学校名が分かるような文字の類は一切ない。



卒業記念 メモリアルテディベア

卒業生が購入できる記念品である。

この手のものは、制服メーカーが本物の制服と同じ生地で製作する場合と、ドール専門店などが実際に在学中に着用していた制服をばらして製作する場合がある。

画像:メルカリNoel☆-15,000