観光大使


某県観光大使

上衣は着丈の短いボレロジャケットで、黒い4つボタンは飾りだ。下に7分袖のワンピースを着用する。いずれも総裏で、袖まで裏地が付いている。加えて、ベルベットリボン付きの帽子を被る。帽子には髪留めが付いている。

 

さらに白手袋とたすきが必要だ。

ワンピースのウエストの黒いペプラム風フリルは、単なるアクセントだ。

着脱は背中のジッパーで行う。


脱いだジャケットを腕に抱えるとこのような感じか。

観光大使の仕事は過酷だ。選ばれてから1年間は、ことあるごとにPRイベントに参加しなければならない。屋内はもちろん、屋外でも、それがたとえ炎天下であろうと、風雨が強い荒天であろうと耐えなければならない。当然、それに付き合わされる制服も、苛酷な環境の中で働かねばならないのだ。

同じ制服でもハンガーに掛けられると、また雰囲気が異なる。次の出番を待つとき、制服は何を思うのであろうか。

観光大使などのイベント制服は通常、ひとり2セット支給されることも多い。クリーニングや緊急時の洗い換え用だ。大使としてのお役目が終わると、1セットは返却され、資料館などに寄贈され、残りの1セットは本人が記念に貰い受けたりする。