罪もない多くの衣類たちが、人間の都合や身勝手な行為により、虐待され苦しみに喘いでいる。いたるところで見られる過酷な状況を、具体例を取り上げて検証してみる。
なお、それぞれのケースについて、不当にアタックする目的は毛頭ないものであることを改めて申し添えておく。
憧れの的、キャビンアテンダントは美人ぞろいで人当たりもよく、優しくて上品な存在だ。優雅な職場で、その仕事ぶりは颯爽としていて冷静沈着で、常に格好良い。
だが、そんな職場で働かされているCA制服もしょせんは仕事着にすぎない。機内は意外と汚れているし、飲食サービスの機会も多い。忙しいCAたちに着用される制服は苛酷な環境の中で過ごさねばならない。
さらに定期的に訪れる制服モデルチェンジの刻(とき)。CAたちはそれまで世話になった旧制服を名残惜しそうに写真に収めるも、最大の関心は新制服に集中し、会社が回収した古い制服がどうなろうと構わない。そんな一部始終を台湾の航空会社に追ってみた。
(記事は4ページに渡っている。最初から最期まで順番に目を通していただきたい。)
<別パスワードが必要です>
回収された旧制服の山で楽しそうにハシャぐ、新制服を着たCAたち。
使い古された制服に交じって、新品のまま放り出されたエプロンなどもある。
古着のにおいが立ち込める中で、苦しみの喘ぎ声をあげる制服たちに耳を傾ける者はいない。恐怖と絶望の山の上で、CAたちがみな笑顔なのが信じられない。
画像:Instagram -maomao5919 2017/12/20
ポルトガル全土には長い歴史を誇る大学都市が点在し、その中心となる大学には多くの学生が学んでいる。驚くべきことに、それらほとんどの大学には制服があって、学生たちは今もことあるごとに制服を着て学内はもちろん、街中を闊歩している。黒い上下と白いブラウスの制服は日本の大学制服やリクルートスーツにも似ていて、どこか親しみを覚える。
そんな大学の中でも世界最古のひとつコインブラ大学では、卒業を控えた学生のためにさまざまな伝統行事が行われるのだが、学生たちの歓喜と興奮の中で、学生の制服が祝杯のビールや水でずぶ濡れにされ、山車の塗料で汚され、挙句の果ては、よってたかって切り裂かれてしまうのだ。そんな儀式が歴史と伝統の名の下に脈々と受け継がれていて、多くの制服たちが犠牲となってきた。日本では知る人の少ない伝統行事を紹介する。
大学にはラスガンソという伝統儀式がある。在学中に着用した制服が、卒業を迎えるにあたって、哀れにも寄ってたかって切り裂かれてしまうのだ。
上着もスカートもブラウスもネクタイに至るまでズタボロにされる。女子学生たちの興奮の中で、制服は極めて残酷な方法で虐殺されていく。
画像:5 graus de longitude
当サイト内の随所には可哀想な衣類たちの例を紹介しているが、日常的に目にする女性衣類たちの可哀想な例をいくつか紹介する。(本記事は、TOPページに掲載していたものである。)
私が感じている「可哀想」の基本は、「女性衣類は女性衣類に生まれてきたこと自体が可哀想である」というもので、女性に着用されている最中にも哀れむべき事態が発生していると考えていた。
しかし、衣類を可哀想に感じる内容は十人十色だ。これら「可哀想」についての再検証を、今後「特集4」にて取り上げる予定である。
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最終更新日:2024年11月05日
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