スカーフ/タイ/リボン

私服用→<アイテム別>-スカーフ/ストール 参照(セーラー服スカーフの結び方動画リンクあり)


学校制服用途

学校制服のスカーフやタイ類は無意識のうちに手で触っていることも多いようで、学年が上になるにつれて結び目や縁が黒ずんできたりする。胸元に装着されるので食べこぼしなどの汚れもつきやすい。その割には洗濯やクリーニングも頻繁に行われず、学校によっては夏冬共通に使用されたりするので、卒業する頃にはボロボロになっていたりする。いや、卒業まで持たないかもしれない。実際、卒業生たちの話を聞くと、年に一回、新しいものに買い替えていたという生徒もいるようだ。そうなると、まさに消耗品だと言えよう。

 

なお、制服本体は制服店で購入することが普通だが、スカーフ類は学校内の売店(購買部)で追加購入できることが多い。とはいえ、担任教員の許可が必要など、特に私立校では厳しく管理されている。

卒業後は、制服本体に比べ、スカーフやタイ類は蔑(ないがし)ろにされることが多く、捨てられたり紛失されたりしていることが多い。


形状

学校制服に彩りとアクセントを添える目的で装着されるのが、スカーフ/リボン/タイ類である。その形状は制服のトータルデザインにより設定され、校則で着用の仕方などが規定される。敢えて校則に違反するために、これらをわざと付けない生徒もいる。

装着する種類は、セーラー服タイプの制服用とブレザー・ブラウスタイプの制服用に分かれる。また、同じ学校でも夏服と冬服で異なる場合がある。

 

1)セーラー服タイプ

セーラー服に装着する小物の基本はスカーフだが、二等辺三角形のものと長方形(パータイ含む)のものが存在する。三角形のものも若干の大小がある。通常は短い辺が約80~85cm。

 

私服に見られる正方形型のものは学校制服用としては採用されていない。

スカーフの装着は胸元で結ぶか、スカーフ留めなどに通す。結び方は校則で規定されていることが多いが、自由な場合は流行などに左右される。また、セーラー服の襟の後ろからどのていどスカーフを出すか等についても様々である。

スカーフ以外に、スカーフ生地と同様の生地でできた短い変形菱形のタイやリボンタイ、共布でできたタイがある。これらはスナップボタンなどでワンタッチに装着できる。

稀だが、セーラー服スタイルでもスカーフの類を装着しないデザインがある。

 

2)ブレザー・ブラウスタイプ

ブレザー着用時でも、装着するのは下に着ているブラウスの襟元だ。種類としては、リボン(パータイ)、リボンタイ、ネクタイ、紐タイなどがある。リボンは長方形状のものを自分で結ぶことが多いが、リボンタイは最初からリボンの形状に仕立てられている物をホックで留めるパターンが多い。

ネクタイは、紳士物もののように自分で結ぶタイプと、ノット部分が最初から仕立てられているものをホックで留めるタイプがある。

紐タイは、紐状のものを蝶結びなどで結ぶ。太さなどには種類がある。

企業の制服に多いクロスタイは、学校制服ではほとんど用いられていない。また、CAのようなスカーフをリボン状に結ぶことも、一部の専門学校を除いては稀である。

ブラウスを制服に採用している学校では、リボンやネクタイの類を装着しないことも多い。

 

制服は同じでも、マイナーチェンジとして、たとえばスカーフをタイへ変更する例などがある。

材質

・スカーフ(一部リボン・パータイ含む)

ポリエステル デシン(ちりめん風の素材でシワになりにくい)

ポリエステル 東レ・シルックサテン(ツヤツヤでしなやかな高級感)

ナイロンタフタ 東レ・パレル (一般的な素材)

ナイロン 東レ・ナイロット(アミック)(やや厚手、上品な光沢)

シルク サテン(正絹繻子、薄地または厚地あり)

 

・リボンタイ

ポリエステル マット(艶なしタイプ)

ポリエステル サテン(艶ありタイプ)

ポリエステル 東レ・シルックサテン

 

・紐タイ

ナイロンタフタ

ポリエステル 東レ・シルックサテン

 


スカーフ

三角形または長方形を基本とする。

その材質や色合いは数々のバリエーションがある。

材質の多くはポリエステル製、またはナイロン製の化繊ものである。同じ化繊でも、光沢感や質感は様々で、ポリエステル製のシルックサテンのようにシルクと見紛うほど滑らかなものもある。

また、私立女子校を中心にシルク製を採用しているところもある。こちらは手触りが柔らかく、風にそよぐ様子も美しいが、高価なものだ。生徒たちは値段など知る由もなく適当に扱う。

シルクを採用している主な学校に、東京女学館、女子聖学院、武庫川女子大学付属などがある。

 

形状としては三角形のものが圧倒的に多いが、サイズに数種類あり、学校によって指定されていることが多い。セーラー服にスカーフ留めなどスカーフを通すベルトやスリットがあれば、そこに通すだけだが、スカーフじたいを結ぶ場合は、その結び方も校則によって指定があることがほとんどである。

生徒たちは、校則ギリギリの範囲内で、いかにおしゃれに結べるか、または粋がった結び方をするかを競い合ったりする。わざとスカーフの端っこで結んだり、襟からはみ出すように広げたりするのだ。

 

同じ学校でも、武庫川女子大学附属のように、時代によってスカーフの形状がモデルチェンジされることもある。主には着用時に型崩れしないための配慮によるものである。形状変更以外に、あらかじめ形を作って糸で留めるようになった学校もある。スカーフも進化しているのである。

 

セーラー服のスカーフはシンボル的な存在でもあるため、卒業生は制服は手放してもスカーフは手元においておくという者もいるようだし、憧れてくれた後輩に譲るということも行われているらしい。

画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=52978823

画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=9062677

画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=116897375



リボン(パータイ)

セーラー服やブラウスの首回りに自分で結ぶタイプのもの。サイズは長さ125cmx幅10cmなどが標準だが、学校の校則によって長さなどは厳格に定められていることが多い。材質はスカーフに準じる。細長い帯状の生地なので、セーラー服に付けたときは、三角スカーフに比べてボリュームがやや劣る印象があるが、蝶結びなどを作りやすい。

恥ずかしながら、昔は棒状の形状から「バー(bar)タイ」だと思っていたが、半濁音の「パータイ」が正しい。なお、いわゆる「ボウタイ」というのは、蝶ネクタイのようなものを指す。現在、小学校以外で蝶ネクタイ状のものを制服に採用しているのは、宝塚音楽学校ぐらいだろうか。

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=58201264

画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=58201264



リボンタイ

あらかじめリボンの形に仕立てられていて、襟にはフックまたはバックルでワンタッチで装着できる。ストラップのアジャスターにより長さ調節が可能。

リボンの色柄のほか、形状やサイズにもバリエーションがある。ダブル蝶タイタイプはセーラー服にも装着される。

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=3190808

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=122218772

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=3190808



ネクタイ

自分で結ぶタイプとワンタッチタイプがある。

ワンタッチタイプには、ストラップで装着するものと、クリップオンタイプがある。多くは男女兼用。色柄も様々で、長さが極端に短いものも存在する。剣先がフラット型もある。

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=34464366

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=34464366

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=5292165



紐タイ

長さ約120cmの紐状。自分でブラウスの首回りに結ぶ。

画像:画像:アイラブ制服通販Shop

https://www.i-love-seihuku.com/?pid=31749443



共布タイ 岩手滝沢南中学校

冬服の表地と同じ生地でできた共布(共切れ、共地)のタイ。変形菱形でシンメトリーなデザイン。襟と同じラインが入っていることが多い。また、冬服と同じものが中間服や夏服にも共用される。



共布タイ 浜松市立曳馬中学校

共布のタイでアシンメトリックなデザイン。このパターンも襟と同じラインが入ることが多く、中間服や夏服とも共用される。



浜松市立高校

女子高だった当時のセーラー服には、いかネクタイと呼ばれる独特の形をしたタイが採用されていた。タイはスナップボタン留めで、絞ってある部分に校章をつける。

長い歴史を誇る制服だったが、2005年に共学となり、制服もブレザータイプに変更された。

しかし、同種のタイは同市内の中学校の制服に残っている。



大阪市立某中学校

スカーフ生地でできたものでセーラー服に装着するタイの代表例。

スナップボタンで留めるものが多いが、外れやすい場合は着用者が両サイドを縫い付けてしまう。



中京大学附属中京

浅田真央や村上佳菜子などのフィギュアスケート選手を輩出している学校。

ストライプのネクタイを締める。

ちなみにブレザーの裏地は背抜きである。



聖母被昇天学院小学校

赤い蝶ネクタイを装着する。宝塚音楽学校に似ている。



西遠女子学園

スカーフを締める位置に飾りが付いているが、スカーフやタイの類は装着しないでこのまま着用する。冬服も同じ。



白線流し

岐阜県立斐太(ひだ)高校では、白線流しと称して、卒業式の日に、女子生徒のセーラー服の白いスカーフや男子生徒の制帽の白線をつなげて川に流すという行事が行われる。70年ほどの歴史があるそうだ。しっかりと括られたスカーフが、まだ3月の冷たい雪解け水に流されていくのだから、スカーフも凍えるだろう。

かわいそうなスカーフたち。

 

詳しくは→<トピックス>-白線流し 参照。

画像:NAVERまとめ



女子聖学院

女子聖学院中学校高等学校は中高一貫校で、制服であるセーラー服も6年間共通だが、スカーフの色で学年を区別する。入学時の色で持ち上がりではなく、学年ごとの色が決められているので、毎年買い足すことになる。スカーフはすべてシルク100%だ。

通常着用のスカーフとは別に、白色の式典用のスカーフも別に必要なので、生徒は卒業までに7本ものスカーフを着用することになる。

スカーフは年度末に新学年の色のものを購入することが原則だ。追加や予備で購入する場合は学校内の翠耀会館1階にある購買部で購入できるが、先生の許可書を必要とする。

学内ではスカーフのことをネクタイと呼んでいる。

卒業後もセットで保管する生徒が多い。


「スカーフの色は、中高6学年ごとにそれぞれ決まっており、学年が進むにつれて色も変わっていきます。

進級のたびごとに新しくなるスカーフの色は、生徒の成長を目で見える形で表しているのです。

制定当時からスカーフの色も変わることなく(高3のシルバーグレーは6年制移行時に制定)、70年以上もの伝統を築いてきたこの制服を、現在の生徒たちも大切に受け継いでいっています。」

テキスト:女子聖学院

http://www.joshiseigakuin.ed.jp/about/costume.php



2020/05/16 こじか様より寄稿(画像11点:こじか様提供)

 

さて、今回はセーラースカーフについて投稿させていただけたらと思います。

私がセーラースカーフに興味を持ったのもセーラー服と同時期でした。

そもそもなぜセーラー服が好きになったのかはっきりと覚えていないのですが、当時はエロ本に載っていたブルセラショップの広告を頼りにドキドキしながら、自分にとって初めてのセーラー服を買いに行ったのを今でも鮮やかに覚えています。

セーラースカーフ自体は制服の付属品としてはかなり安く、制服店では500円程度で買えるのですが、ブルセラショップだと普通のナイロンスカーフが新品で1500円くらいで売っているので驚きです。

<うら爺コメント>

セーラー服とスカーフは切っても切れない縁で、セーラー服に関心を寄せる人の中にはセーラー服本体よりはむしろスカーフ!という人もいる。その魅力は様々だが、大きなポイントに生地質があると思う。材質や織り方にもよるが、つるつるの光沢やすべすべの手触りに惹かれる人は多い。色も多様で、ずらりと並べられたら、全部揃えたくなってしまう。

 

 

私のセーラースカーフの可哀そうな思い出は、中学校の通学路にある道路標識の柱に巻き付けられていた赤いハネクトーンのスカーフのお話です。

初めはその赤い物体の正体が分からなかったのですが、近づいて見ると近隣の中学校のスカーフだと分かりました。持ち主が意図的に縛ったのか、それとも道路に落としてそれを通行人が結んでいったのか分かりませんが、いつになってもスカーフは柱に括りつけられたままでした。

私がスカーフを認識してから2週間くらい経過してもそのままの状態でしたので、可哀そうになって救出してきました。長い時間括られていてしわにはなっていたものの、スカーフに目立った汚れもなく綺麗でした。

もしかしたらスカーフの持ち主がいじめられていて学校で盗まれたスカーフがここに捨てられたのかなとかいろいろと推理してみましたが、謎な出来事でした。

 

あとSM系のAVでスカーフで手を縛られたり、スカーフで目隠しされたり、酷いのは猿轡に使われて唾液で汚れていくスカーフです。蝋を垂らされてしまうこともありますし。

<うら爺コメント>

私もまったく同じ経験をしている。電信柱に巻かれた針金に赤い布が結ばれていて、気になって近寄ると制服スカーフだったのだ。それは何日も放置されていた。直射日光に照らされ続け、車の煤煙や埃にも晒されても、誰も見向きもしない。やがて、雨が降り、色が変わるほど濡れてぐったりしていたので、私は見かねて救出してあげた。おそらく中学生の落とし物か、洗濯の干し物が飛んできたか、それを通行人が結んでいったものだろう。当の女子生徒はそれに気づいても、一度落としたものは汚らしいからと見捨てたのかもしれない。持ち主にも捨てられたとしたら、最高に哀れである。

 

AV(アダルトビデオ)に捕まると不幸は倍増する。制服スカーフはまったくの道具扱いで、様々な演出を手伝わされる。女性の〇〇〇に突っ込まれたスカーフを見たときは、涙が止まらなかった。

 

 

画像参照1 

ハネクトーンのスカーフ(商品名は女子学生ネクタイ・・・女子学生スカーフではないのですね)のパッケージ。 

商品名に女子という言葉が付くだけでなんだかドキドキします。ピンク基調のデザインで女の子っぽいデザインです。パッケージ記載の「東レ パレル」というナイロンが実に肌触りのよい生地なんです。これでレインコート作ったら着心地いいのではと思ってしまいました。光沢の感じもかなり素敵です。正絹のスカーフもハネクトーンにはあるのですが、私はこの廉価版のスカーフが一番好きです。


<うら爺コメント>

昨今の生地の質も向上し、各社いろんな風合いのスカーフが登場しているようだ。

女子生徒は、当然ながら、何の遠慮もなくパッケージを開けてスカーフを取り出すだろうが、私はもったいなくて、このまま保管しているスカーフがいくつかある。そんなスカーフは今か今かと出番を待っているのであろうか。女子生徒に使われ始めたら、まさに苦労の連続だと思えるのだが。

 

画像参照2

ハネクトーンの緑色スカーフのタグ。

記名できるようになっています。洗濯表示を見ると手洗い不可でドライクリーニングとなっています。なかなかデリケートな素材です。


<うら爺コメント>

スカーフをいちいちドライクリーニングに出す女子はいるのかなと、ふと思ったが、冬服本体と一緒ならばあり得るか。要は夏が大変かもしれない。夏服は洗濯機でガンガン洗われるので、スカーフの一緒に放り込まれてしまうか。昨今は冬服でも自宅で洗濯OKのものが多くなっているので、ドライクリーニングしてもらおうなんて、夢のまた夢かも。

 

画像参照3

ハネクトーンの赤色スカーフの光沢。

ハネクトーンのスカーフはカラーバリエーションがたくさんありますが、濃い色の方が光沢が映えます。

赤が一番人気色でしょうか。ちなみにハネクトーンでこの赤色は「エンジ」という表記です。


<うら爺コメント>

私の下にやってきた最初のセーラー服は白いスカーフだったが、赤い(臙脂色よりもっと赤い色)スカーフも好きで、のちに買い足している(笑)。女子生徒の皮脂は強烈で、白いスカーフは黄ばんでくるが、赤いのは黒ずんでくる。

 

その他TV番組『しくじり先生』での定番の白色。高貴なイメージの茶色も最高です。


<うら爺コメント>

スカーフには様々な色のバリエーションがある。私は白と赤のほか、紺色も好きだし、中学校のときの制服スカーフの色も胸がきゅんとなることがある。皆さまのお好みは何色だろうか?

 

画像参照4

共布ネクタイ。

セーラー服のスカーフに代わるもので共布のネクタイがあります。スカーフに比べ、セーラー服と、より一体感が出て、高級感も増します。価格もスカーフの倍以上すると思います。

ネクタイにはセーラーラインと同じ色、本数のラインが入ることが多いようで、学校によっては学年によってネクタイのラインの本数を変えるところもあるようです。

※スカーフ採用の学校も学年やクラスによって、色を変えているところがあるようです。

ネクタイは通常スナップボタンで留めることが多く、学校により紛失防止のため、片方のみスナップボタンで、もう片方は縫って固定するところもあります。(こじか様原稿以上)



画像:2020/05/28こじか様より1点追加提供


<うら爺コメント>

個人的にはセーラー服はスカーフでなくちゃ派だったのだが、地元中学校の可愛い生徒がこのタイプの制服を着ていて、共布タイを奇麗な指でこねくり回している姿に胸キュンして以来、興味津々となった。稀に裏側につるつる裏地が付いているものもあり、裏地ファンとしては要チェックなアイテムである。