応援団

・甲子園応援チアガール&吹奏楽団

・甲子園入場行進(市立西宮高校)

・台湾野球応援(チャイナドレス)

・Jリーグ応援(ベルディセーラー服)

・学ラン&羽織袴


甲子園応援チアガール&吹奏楽団

高校野球の応援に参加しているチアガールや吹奏楽団に着用されている衣類たちは、特に夏場だと炎天下の直射日光に長時間さらされる。身体から吹き出る汗もハンパな量ではないだろう。土埃も激しく、一試合に付き合うだけでどろどろになるのである。

また荒天になっても小雨ていどだと試合は続行されるので、それにも耐えなければならない。

 

昨今では控えめになっているようだが、以前はチアガールを執拗に撮影するカメラ小僧が多かったようだ。恥ずかしいアングルから撮影される屈辱にも耐えなければならなかったのだ。

 

吹奏楽団のメンバーは、学校のクラブ活動であることが多く、みな制服姿である。出場校に吹奏楽部がない場合は、他の学校に依頼することもあるが、いずれも学校生徒なので制服着用だ。


甲子園入場行進(市立西宮高校)

夏の甲子園、高校野球の入場行進では、市立西宮高校の女子生徒がプラカードを持つなどして登場する。半袖の開襟ブラウスにボックスプリーツのジャンパースカートという制服姿に、白いハットを被る。

この姿は市立西宮高校の夏服姿で、ジャンパースカートは夏用と冬用とあり、夏用のものは裏地は付いていない。ちなみに冬服は上身頃に裏地がある同じデザインのジャンパースカートで、上にはダブルの上着を着る。

 

甲子園の入場行進の時期は夏真っ盛りで、朝早いとは言え、強い日差しが照りつけ、制服はジリジリと焼かれていき、汗も噴出すので、ブラウスは汗にまみれる。そんな中、ジャンパースカートは勢いよく出される足に蹴られる。甲子園球場のグランドの土が風に舞い、制服も汚れていく。

 

まれに熱中症で倒れる女子生徒も出る。私は甲子園球場に行ったとき、目の前で担架に載せられて運ばれていく同校の生徒を目撃したことがあるが、あの制服のまま担架に横たわっていた。お腹の上に白いハットを載せられて。


台湾野球応援(チャイナドレス)

台湾野球の応援チアガールたち。5回終了後のグランド整備の時間にチャイナドレスに着替えて登場し、ダンスを披露したもの。

もとは一般的なミニ丈のチャイナドレスだが、右側の袖から肩の部分を内側に折り曲げて着用している。さらに、前の裾も内側に折り曲げてあり、さらに短く見えるように加工されている。また、スリット部分もいっそうエロく見えるように、縫い目を少し裂いているようである。




画像:野球、時々マスコット。ブログ

http://brbwbs73.ldblog.jp/archives/2104352.html

こちらは、肩こそそのままだが、やはり前の裾が折り曲げられている。

ちょっといやらしい雰囲気のダンスに揺れる裾が物悲しい。

(YouTubeでも閲覧可能)


改造されたチャイナドレスは、何度も好奇の目に晒されながら酷使される。汗だくになりながらシワも増えていく。シーズンが終われば、処分は女の子たちの手に委ねられる運命だ。

しかしながら、チャイナドレスは、女の子が旅先で勢いで購入したものの、そのままタンスの肥やしとなることも多い衣類だ。それが断捨離と称して、ほとんど袖を通してもらえないまま、即決でゴミ袋へ放り込まれることを思うと、こうして、ユニフォームとして酷使されるほうが幸せなのかもしれない。





WJSN Cheng Xiao's Tumbling First Pitch!

ゲームキャラクター春麗に扮した女の子は韓国でも活躍している。つるつるサテン生地の衣装もお構いなく、自由奔放にふるまっている。


Jリーグ応援(ヴェルディ川崎)

週刊誌掲載の写真に、スタンドで若い女性がヴェルディ川崎(当時)の応援をしているシーンが写っていた。その女性は長袖のセーラー服を着用していたのだが、よく見ると、中間服で襟とカフスは紺色のものだった。しかし、もともと白一色のセーラー服なのに、全体にヴェルディカラーの緑色で、ユニフォームのデザインを真似た模様を書き込んでいたのだ。

おそらくは自分が高校時代に着用していた制服を改造したものなのだろう。

チームの応援をするなら、ふつうにレプリカユニフォームを着ればよいものを、わざわざ制服を改造する必要があるのだろうか。


学ラン&羽織袴

制作中

学ランは本来は男子用の制服なので、当サイトに掲載するのは恐縮するが、応援団の衣装として着用されるとき、ときどき女子生徒も着ることがあるのでご容赦いただきたい。

さて、写真はDRAGONブランドの長ラン。しっかりした造りで、通学用制服としても十分通用するクオリティだ(笑)。裏側にはスベスベの光沢がまぶしいサテン生地が総裏で付いている。

こういうものが応援団の衣装として使われると、そのあまりにも過酷な環境に耐えなければならない。炎天下で強い太陽光に晒され、外は埃まみれ、内は汗だく。そして、ときどき水を頭から浴びせられる。ドライクリーニングオンリーの制服でもお構いなしだ。

演舞で裾は蹴り上げられ振り回され、地面を擦る。終了後すぐに綺麗にされるとは限らない。士汚れたまましばらく放置されると異臭を放つようになる。応援団に受け継がれるものならば、その汚れや傷みが伝統として保存されたりもする。何度地獄を経験すれば開放されるのだろうか。

 

以下の画像は当サイト「きらめく衣類たち」オリジナルです。 

→当サイトからのクレジットなしでの画像窃用を確認しました:GRACE GROUP https://www.grace-job.com/blog/12625/