チアガール

激しいアクロバティックな動きに常に翻弄されなければならない。めくれたり振り回されたりはもちろん、土足で踏まれたりもする。汗や土埃で汚れるのは当たり前だ。

また、高いところから落下する恐怖もあるし、失敗して大怪我する危険もある。


チアガール 上下

チアリーディングチームのユニフォームは、標準型として、かぶりのトップス(上衣)とミニスカート型のボトムスからなる。

冬季などにはトップスの下に長袖のウエアを着用することがある。

スカートは捲れあがることがふつうなので、下にはアンダースコート(ショートパンツ)を穿く。

生地は丈夫なもので、吸湿性、速乾性にすぐれたものが使われている。

いずれにも裏地は無いのがふつうである。

 

トップスの胸にはチーム名が入れられている。

スカートはプリーツ型であることが多く、細かな車ヒダタイプやボックスホダタイプが主流である。広がったときの見栄えを意識して、プリーツの中に異なる配色の生地が用いられているものもある。

 

プリーツがないスカートの場合は、やや裾が広がったフレア型、またはタイト型があるが、タイト型のものにはスリットが入る。


チアガール スカート

ボックスプリーツ型のスカートの例。静止した状態だとほぼ黄色一色に見える。

プリーツの合間には白や深緑色の生地が使われていて、脚を蹴り上げるとそれらが見えてコントラストを見せる。スカートが広がることを想定したデザインである。


私立女子高校生チアリーディングチームの演技

↓出番を待つメンバーたちに着用されているユニフォームは、またあの恐怖と苦痛を味わうのかと、不安でいっぱいに違いない。

ステージで聞きなれた曲が流れると、ユニフォームたちは身を硬くする。数分間の地獄が始まる。

↓相当な高さまで放り上げられ、落ちるときに思い切り捲りあがるスカート。このような動きに付き合わされるのが運命なのか。

↓チアガールのスカートはたびたび踏んづけられる。膝に飛び乗った瞬間と飛び降りるときの衝撃は軽くはない。チアリーディングでは当たり前の光景だが、胸が痛む。

↓足あげの決めポーズで大きく蹴り上げられるのも恥ずかしい瞬間だが、お尻の部分が妙な形で捲くれたままで、いっそう惨めだ。

↓勢いの良いツイストで飛び上がると、スカートも回転させられ、ボディに激しく纏わり付く。

↓公衆の面前で、このような恥ずかしい姿を晒されるなんてことは、私服スカートではふつう有り得ない。

↓高所で派手な動きを強いられる瞬間は、相当な恐怖だろう。ユニフォームは必死にそれに耐えている。