目的外使用

衣類は衣類として生まれてきたものであり、当然その本来の使われ方は想定されたものがあるはずである。しかし、しばしば本来の使用目的とは異なる使われ方をされている衣類や布地たちがある。そうした目的外使用に供されている状態の衣類は哀れむべきである。

制作中


<リユース>

・学園祭/文化祭に使われる衣装

・宴会の余興に供される衣装

・イベントで着用される衣類 

・毛染めケープ代わりに使われるブラウス

・芸術表現に利用される衣類

・カーテン/暗幕

 

以上のほか、女装、イメクラ、性的興奮用途に関しても目的外使用と認定できる。これらについては当サイト内「アダルトコーナー」参照のこと。

 

 

<リサイクル>

・ウエス

・ランチョンマット

・足拭き

・おむつ

・ゼッケン



学園祭/文化祭に使われる衣装

高校の文化祭で、女装に使われる衣類が最も多いかもしれない。高校男子たちは嬉し恥ずかしで女性の衣類を扱う。男子校だといっそう乱暴な扱いになる。

私の高校時代の文化祭では、共学校だったが、教室展示の人形に着せられたワンピースが、撤収の際に男子に寄ってたかって「レイプ」されて、人形もろともズタズタにされていた。

また、大学などの学園祭では、仮装カフェと称して、女子学生などが高校時代の制服を着たり、ドレスや着物を着ることがある。これらは破損されることはあまりないと思うが、終了後の扱いは雑であろう。

Twitterに曰く

「明日(明後日も)は待ちに待った文化祭!

うちの学校派手に出来ないのは辛いけど食堂の料理にクッキーやパウンドケーキは食べないと損するからぜひ食べてください!!!

そして私のクラスに来欲しいなʬʬʬ 中学の制服ズタズタでやばい人やってる!加州清光もって!是非来てください!」

 

<うら爺コメント>

中学時代の制服を、高校文化祭の衣装に使ったのだろうか。この制服は何ゆえにズタボロにされなくてはならなかったのか?



宴会の余興に供される衣装

会社の忘年会や社員旅行の宴会などで余興が企画されると、よく観られるのが仮装だ。女性社員が高校時代のセーラー服を持ってきて着たり、ときにはそれを男性社員が着せられたりする。そのほか、使われなくなったチャイナドレスや古着の着物などが衣装として弄ばれる。

いずれも、面白おかしく騒いだ後は、衣装たちは適当の丸められて会場の端に放置される。

会社によっては、宴会用と称して、これらの衣装を保管しておくこともあるだろう。毎年、新入社員は男女問わずセーラー服を着る慣例になっている、というところもあるやもしれぬ。衣装保管といっても、汚れても破れてもそのまま箱に放り込まれて、倉庫の片隅に置かれているだけなのだ。

→<シチュエーション別>-宴会の余興に供される衣装 参照

 

↓料理屋で開かれた歓迎会の一コマ、二十代の女性たちがセーラー服を着て歌っている。出身校の制服かもしれないが、スカーフは準備できなかったのだろうか。

画像:魚隆

↓新入社員歓迎会で、「セーラー服を脱がさないで」が披露されている。自分の娘やそのほか様々なルートからお有りてきた制服らしいが、ルーテル学院に違いない。お遊びで使われるセーラー服たちの気持ちやいかに?


イベントで着用される衣類

田植え前の田んぼを利用して、泥んこレースやサッカー、バレーボールなどが企画されることがある。出場者たちは仮装していることが多く、そこには古着の制服やドレスなどが惜しげもなく投入される。使用後は洗濯して再び着用するつもりもなく、そのまま処分されることがほとんどであろう。

イベントといえば、ハロウィンの仮装などでも多数の古着がゾンビ衣装などに加工される。血糊で汚されたり切り裂かれたりする。

→<海外編>-ゾンビパーティ 参照

↓真岡どろんこバレーボール大会。思い思いの衣装を着て、泥田の中でバレーボールをする。参加者は大はしゃぎだが、衣類たちは泥だらけの果てに使い捨てられる。


毛染めケープ代わりに使われるブラウス

女性が自宅で白髪染めなどの毛染め(ヘアダイ)をする場合、専用のケープの代わりに古着を着ることがある。もっとも手軽なのは、前開きのブラウスだ。娘の中学高校時代の制服ブラウスは、この場合、とても重宝される。少々の汚れならしっかり受け止めてくれるし、何度でも使い続けることが出来る。汚れがひどくなったら、そのまま捨てればよい。使い古したブラウスはとても便利で、最期まで使い込まれる運命だ。


芸術表現に利用される衣類

芸術系専門学校の卒業制作に、自分の出身校の制服一式を利用している。夏服のセーラー服やスカート、スカーフまでもが無造作に(制作者にとっては意図的に)磔にされている。

画像:総ては釈迦の手の上

http://884x39.blog.fc2.com/


クリスチャン・ボルタンスキーの芸術作品「No Man's Land」(2012)には、大量の古着が屋外に山積みされ、それをひたすらクレーンでつかみ上げては放り出すの繰り返し。

クレーンの冷たい鉄の爪が勢いよく落とされたときの衝撃を受け止め、強い力で挟まれて持ち上げられ、高い場所から落とされる。

衣類たちは恐怖と痛みに苦しみ続ける。

何百着もの衣類がある。ブラウス、スカート、ジャケットのほか、和服も混じっているようだ。何の罪もない衣類たちは放置され、繰り返し陵辱される。

高所から落とされた衣類たちは、叩きつけられ、もんどりうって山の斜面を滑り落ちる。

冷たい鉄の爪は信じられないほどの威力で突き刺さってくるのだ。

画像:Youtube penbox

画像:Youtube sightsong2009

画像:Youtube vernissageTV



カーテン/暗幕

幼稚園でのイベントに使われた暗幕。ガウン代わりにされている。廃棄処分される予定で倉庫に保管されていたものだろうか、4枚ともかなり古びているようだ。

脱ぎ捨て方が乱暴で、床に落とした後も雑な扱いをしている。長いあいだ、懸命に尽くしてきた暗幕が小ばかにされているようで悲しい。

画像:H21ひくま幼稚園お泊り保育 先生あてクイズ

https://www.youtube.com/watch?v=dKJZiXBJTHA


テーブルクロスにされたウエディングドレス

ネットフリマで、ウエディングドレスのスカート部分を切り取って、子どものパーティのためのテーブルクロスに使ったというものが出品されていたことがある。大きな布だったが、元はドレスのトレーンだ。切ってしまえば単なる布切れになる。