制服改造/サイズ修正

制服改造

女子生徒たちは、校則に関わらず、自分が着用する制服を改造することがある。

 

・スカートの丈詰め

昔はスカートを少しでも長く見せようと、折り返してある裾を解いて伸ばしたものだが、近年では、短く見せようとする傾向がある。もっともシンプルな方法は、ウエスト部分を何度か折り返すことである。この方法は、生地を切ったりせず、オリジナルの姿を保つので、服装検査などのときにばれることはない。

ひと手間かける場合は、裾を切ってまつりあげる方法がある。切ったあとに裾を内側に折り返して丁寧に縫わなければならない。縫い上げる代わりに、裾上げテープを使うこともできる。

 

・ジャンパースカートをスカート仕様に

ジャンパースカートをウエスト部分で切って、上身頃とスカート部を分離する。あまりポピュラーではないが、実施した本人のコメントを読んだことがある。いわく、切った後でスカートのプリーツの処理にとても苦しんだそうである。

 

・上着やセーラー服の丈詰め

上衣の裾を内側に折り曲げて縫い上げる。冬服の場合、表地と裏地を同時に処理せねばならず、生地にボリュームがあるために、裾がもたつかないように工夫が必要になる。

また、ジッパー式のセーラー服の場合は、ジッパーの処理が難しい。

 

・ベストやセーラー服の身幅変更

上衣を着用したときのシルエットを細くする。通常は、両脇にタックを取って縫い締める。左右を同じようなバランスにするのが難しい。

 

・スカートの裏地切り取り

着用したときの静電気の発生や滑りの悪さ、ベタつきなどを嫌って、制服スカートに付いている裏地を切り取ってしまうことがある。外からは目立たないが、表地の種類によっては透けることもある。制服スカートの裏地が付いている例は多くないが、裏地が付いているのはそれなりに理由があるはずで、それを無視して一方的に裏地を取り去ってしまうのは問題である。


サイズ修正

入学時、フィッティングで適合サイズを選び、袖丈や着丈を直す場合があるが、たいていは制服業者の手による作業となる。

 

もっとも頻繁に行われるのは袖丈の修正で、上着でもセーラー服でも袖先の生地で調整する。(セーラー服の場合は、袖とカフスの間の生地)

ついで、上着やセーラー服、コートなどの着丈の調整、およびスカートの丈の調整である。詰める場合は、あまり生地を裁断せずに折り返すことが多い。

 

入学時に、新入生に届けられた制服がサイズ違いだった場合、可能であれば再び修正するが、どうでなければ、業者の責任で新品に交換することがある。この場合、サイズ違いの征服は回収して一定期間保管後に廃却されることが多い。


香川大学附属

セーラー服(上衣)の着丈を業者にて詰めた例。