結婚式および披露宴で花嫁が着用するのは和装または洋装のどちらか、あるいはその両方である。
洋装の場合は、主にロング丈のドレスが用いられるが、スカート丈を含め、デザインのバリエーションは無限に存在する。
結婚式における洋装としては、ホワイトのウエディングドレスが着用されるのが普通で、続く披露宴の冒頭もそのまま同じホワイトウエディングドレスでのお披露目となる。その後、お色直しと称して、カラーウエディングドレスが着用される。
結婚式および披露宴では、通常2回ていどのお色直しが行われる。つまり、3着の衣装が使われるということになる。豪華な衣装も着用されている時間はそれぞれ1時間未満であろう。1着で済ます場合も、せいぜい数時間ということになる。
衣装は、多くの場合、レンタルが利用されるが、オーダーによる購入品や手作り衣装などもある。レンタル衣装は2~3回使用されれば払い下げとなることが多い。貸衣装落ちとして安値で放出され、様々な形で再利用される。
購入された場合は、一定期間、新居のクローゼットなどに保管されるが、ボリュームが大きいため保管に困り、ついぞネットオークションやリサイクルショップに投売りされる例も多いようだ。また、売却できない場合は潔くゴミとして処分される例も比較的多い。
ホワイトウエディングドレスは様々なデザイン、シルエット、着丈、生地質、飾り付けのバリエーションがある。写真の例のように、サテンで余計な飾りがなくシンプルなデザインのものは意外と少ない。
このドレスは、ウエストが絞られ、スカート部はフレアで後ろに短い目のトレーンを引く。パフスリーブで愛らしさを強調。共布の大きなリボンを腰に据え、着脱は背中ジッパーで行う。
裏地は袖以外のすべてに付く。スカート部には裏地のほかパニエを入れて、スカート部を膨らませるのが普通である。ドレスのデザインによっては、中世ヨーロッパのように大きく膨らませるため、バッスルを仕込むこともある。
スカート部の前裾は床まで届く丈のため、歩くたびに花嫁の靴で蹴飛ばされることがある。慣れないために裾を踏んづけて転倒することもある。後ろの裾(トレーン)はずるずると引き摺られ、汚れと傷みが半端なく酷いものとなる。特に白い生地なので、少し引き摺るだけで黒ずみができてしまう。披露宴で中庭の芝生を歩いたりすると、草花の樹液が付き、これはなかなか取れにくいものとなる。
また、披露宴の飲食物で汚れることも日常茶飯事だ。
おめでたい席で注目され、憧れられ、祝福されるドレスだが、購入したものの場合、年月を重ねるにつれ、クローゼットでは場所を取るだけの邪魔者となる。
もし、離婚でもしようものなら、ドレスは妻の攻撃対象ともなり、けじめをつけるために汚損・破損されて処分されてしまうこともある。
お色直しに着用されるカラーウエディングドレスの種類も無数に存在する。
写真の例は、強い光沢のある生地で、フレアなスカート部だが、裾を引き摺らないタイプ。このようなデザインのドレスは、ピアニストなどが演奏会で使用したりもする。
パニエを入れるとスカート部はもっと広がる。
裏側には白いキュプラがたっぷり使われている。
レンタル衣装で数人に着用されると、白くてか弱い裏地はひとたまりもなく黄ばんでくる。
花嫁のウエディングドレス姿を屋外で撮影する光景は、世界中で観られる。
ドレスは躊躇なく地面に広げられ、移動の際には裾が引きずられる。
2021/04/06 Dちゃん様より寄稿
うら爺様は幅広いジャンルの女性服を集めているようですが、私は特にウエディングドレスを集めています。一時期は300着近く持っていたこともありますが、在庫過多になりすぎてしまい現在では、十分の一の30着程度しか持っていません。ウエディングドレスの魅力はなんといってもサテンの触り心地です。
ウエディングドレスを手に入れる方法としては最近ではフリマサイトを利用しています。
以前はヤフーオークションを利用し、貸衣装店のお下がりを購入していました、貸衣装店のお下がりですのでしっかりメンテナンスされていますし、どんなデザインでも一括で買い受けるので1着あたりの単価を安くしてほしいと交渉し定期的に買っていたこともあります。
フリマサイトでは個人同士での取引ですので値付けによりどれだけ売る気があるのかが伺えて面白いです。
元は20万円〜30万円したウエディングドレス、惜しいけどとりあえず出品してみようと考えている人なら10数万円での出品。
数年前のもので、そろそろクローゼットに入れておくのも邪魔になった、真空パッククリーニングされたドレスなら5〜6万円。
とりあえず出品されたと思われるウエディングドレスなら1万円程度。
いよいよ邪魔物になったウエディングドレスは送料込みで3000円?5000円?程度までになってしまいます。
ウエディングドレスは一度着用すると価値がなくなるものと考えられているようで、元の持ち主には思い入れがあっても他人からしたら無価値なもの、有名ブランドのモノを除けば、売れているのは5000円〜1万円程度の物が多い印象です。
うら爺様はウエディングドレスはお持ちですか?
(うら爺コメント:ウエディングドレスは、可哀想に思う衣類の中でも上位にランクされますので、よく注目しています。いろんな種類がありますが、私もサテン系のつるつるした生地が好きなので、ウエディングドレスもそういう生地が使われているものが好みです。
現在、我が家で保護しているウエディングドレスは3~4着だったと思います。多いときで10着ぐらいだったでしょうか。リサイクルショップやネトオクなどで買い集めました。場所を取るので、いくつか売却して今はこの数です。ロングドレスはサテン生地たっぷりで、裏地も艶やかなものが多いので、ときどき妙に恋しくなります。そして、ネトオクなどを見て回ったりします。
個人的には、ごたごたした飾りがないシンプルなものが良いですね。
中古市場での流通価格は、Dちゃん様がお書きの通りだと思います。貸衣装店のレンタル落ちのものでも価格はピンキリですね。私としては、着用者本人が持てあまして売りに出しているドレスに、特に哀れを感じます。幸せだった披露宴の写真が載せられていると、いっそう可哀想に思えます。
Dちゃん様はかつて300着ものドレスと過ごされたことがあるとは驚きです。壮観だったでしょうね。どのようなドレスをお持ちなのか、折々ご紹介ください。)
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最終更新日:2024年11月16日
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